レビュー

HDMI入力×8・HDMI出力×2・USBポート×2の装備で高度な映像配信がバリバリ行える「ATEM Mini Extreme」レビュー


7万円台でHDMI入力4系統を備え、簡単操作で映像配信がすぐに行える「ATEM Mini Pro」をさらに進化させた新たなスイッチャー「ATEM Mini Extreme」が映像機器メーカー・Blackmagic Designから登場したので、ATEM Mini Proとのサイズ比較などを行ってみました。

ブラックマジックデザイン、ATEM Mini Extremeを発表 | Blackmagic Design
https://www.blackmagicdesign.com/jp/media/release/20210217-01

◆開封&外観
外箱はこんな感じ。奥に並べているのは、小型ボディに同様の機能を詰め込んでいる「ATEM Mini Pro」のもの。ATEM Mini Extremeの方が寸法自体大きいため箱も大きいのですが、内容物の詰め方の都合で、Proの箱の方が高さがあります。


内容物はATEM Mini Extremeと電源アダプタ、および各種国際規格への変換器4種類のみとシンプル。マニュアルは公式サイトでPDFファイルが配布されているので、同梱されていません。


本体寸法は幅370mm×奥行き136.6mm×高さ39.6mm。本体は少し前傾したスタイルになっていて、高さは最も高い部分の値です。なお、重さは1.23kg。大きさはキーボードぐらいですが、キーボードを持つような感覚でATEM Mini Extremeを片手で持つのは非常に危険です。


両サイドには排熱用のスリットが入っています。


本体裏側は入出力ポートがずらっと並びます。左から電源、有線LAN(イーサネット)、USB Type-C×2、HDMI出力×2、HDMI入力×8、オーディオ入力×2、イヤホンジャック。


底面にはシリアル番号の記載されたシールが貼られているだけで、排熱スリットなどはありません。


電源は単に差し込むだけではなく……


根元をネジ止めするタイプ。


ちょっと小型のATEM Mini Proと並べてみるとこんな感じ。


高さもわずかにExtremeが勝っています。


◆ATEM Mini Extreme独自の機能
スイッチャーとしての機能についてはATEM Mini、ATEM Mini Extremeと共通しているので、主な使い方については「ATEM Mini Pro」のレビュー記事を参考にしてみてください。

小型・軽量でピクチャーインピクチャー機能やストリーム配信機能を搭載したプロダクションスイッチャー「ATEM Mini Pro」を使ってみた - GIGAZINE


Proと比べてExtremeではキーが大幅に増加しています。この「選択バス(Select Bus)」は、エフェクトやキーヤーにソースを割り当てるために使用するもの。


また、入力ソースのカメラとしてBlackmagic Pocket Cinema CameraBlackmagic URSA Mini Proを使っている場合はゲイン(感度)、フォーカス、シャッター、黒レベル、アイリス(絞り)の変更がボタン操作で可能です。


一連の処理を記録させておき、ボタン1つで実行させるマクロボタンは6つ用意されています。


また、モニター上に複数ソースを同時に配置できる「SuperSource」機能も搭載されています。1つの画面に2つの映像を表示させる機能としてはすでにピクチャー・イン・ピクチャー機能がありますが、SuperSourceの場合、より多くのソースが追加可能です。


ソースの配置の仕方は、ATEM Software Controlを用いて行います。


スイッチャー画面の右端にあるペインで「パレット」を選び、その中の項目にある「SuperSource」を選ぶと、映像のレイアウトなどが変更できます。プリセットに使いやすいパターンが用意されているほか、それぞれのソースを細かく移動させることもできます。


マルチビュー機能は、入力ソースが8つに増えたことでATEM Mini Proのときよりさらに画面上の情報が増加することに。


デフォルトだと、マルチビューは右上がプログラム(出力結果)が大写しになった13画面表示。


この右上をさらに4画面表示にして、最大で16画面表示まで可能です。


ATEMの公式サイトやマニュアルでは、複数台のカメラを用いてのスポーツ中継や、複数人がしゃべる番組の収録に用いているようなイメージが掲載されています。実際、ぱっと見た感じはボタンが多くてどうすればいいのかわからなくなりそうですが、ソースごとに同じ機能のボタンが並んでいる部分が多いので、それぞれがどう機能するのかさえ理解すれば、あとは適宜切り替えを行うだけ。

ストリーム配信機能を搭載しているので、たとえばUSBポートに無線LANルーターやスマートフォンを接続してテザリングすれば、ATEM Mini Extremeの電源が確保できる場所であればどこからでも本格的な番組配信を行うことができます。


ATEM Mini Extremeは、Blackmagic Design公式ストアで税込12万5180円で販売中。送料は無料です。

ATEM Mini Extreme | ストア Blackmagic Design
https://www.blackmagicdesign.com/jp/store/atem-live-production/live-production-switchers/W-APS-17


また、Amazonでは記事作成時点でマーケットプレイスにて12万2650円にて販売されていました。

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in レビュー,   ハードウェア, Posted by logc_nt

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