ウィキメディア・コモンズのたった1枚の花の画像にトラフィックリクエストの20%が集中
Wikipediaの記事中に挿入されている写真のように、自由に使えるメディアファイルを集積するプロジェクトである「ウィキメディア・コモンズ」で、わずか1つの画像が異常なほどのトラフィックを集めていることがわかりました。
⚓ T273741 Investigate unusual media traffic pattern for AsterNovi-belgii-flower-1mb.jpg on Commons
https://phabricator.wikimedia.org/T273741
該当する写真は、Wikipediaでユウゼンギクの写真として掲載されているもののうち、1280ピクセル×960ピクセルのもの。
撮影・アップロードしたのは「TeunSpaans」というユーザーで、撮影場所はオランダのハーグにあるフローレンス・ナイチンゲール公園。撮影時期はExifデータから2004年10月16日であることがわかっています。
ウィキメディア・コモンズのメディアファイルの再生・表示回数を調べるメディアビュー分析によれば、2020年6月末からクローラーによるアクセス数が増加。7月にはそれまでと比べて異常といえる数になっていることがわかります。リンク先のメディアビュー分析で当該情報を見るときは左側メニューの「エージェント」を「クローラー」に変更してください。
有志の調査により、当該画像が複数のスクリプト内で「サンプル画像」として利用されていることがわかりました。アクセス元はインドであったことから、何らかの人気アプリの中で当該画像が呼び出されるコードが利用されたものと推測されていますが、結論は出ていません。
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