真空チューブ内をポッドが駆け抜ける「ハイパーループ」の乗客体験ムービー、2030年以降の商業展開が目標
真空チューブを使って乗客や貨物をポッドで運ぶ「ハイパーループ」の開発を行っている「ヴァージン・ハイパーループ」が、乗客の体験を具現化したコンセプトムービーを公開しました。
Virgin Hyperloop Unveils Passenger Experience Vision
https://finance.yahoo.com/news/virgin-hyperloop-unveils-passenger-experience-140000316.html
ヴァージン・ハイパーループが公開したムービーは以下から確認可能です。
Virgin Hyperloop Passenger Experience - YouTube
これがハイパーループの駅。
乗客は自動改札口を抜け、ホームへと向かいます。
ポッドの乗降口はこんな感じ。まるでSF映画のような構造をしています。
ポッドの中はこのようになっています。
備え付けられたテーブルはスマートフォンへのワイヤレス充電が可能なようです。
扉が閉まり、ポッドが出発します。
ポッドが移動する真空チューブ内はこのような仕組みになっていて、ポッド上部に駆動装置が設けられています。
ポッドは駅から出発後、同時に出発した他のポッドと合流して移動するようです。
ポッドの中にある電光掲示板には到着予想時間や……
現在の走行速度などが表示されます。
また、座席の後ろには到着までの残り時間が秒刻みで表示される様子。
目的地に到着するとポッドごとにそれぞれの乗降口へ分岐します。
どの駅も近未来を感じる構造になっています。
ホームそのものは地下にあるため、広大な空間を使用することが可能。地上の空間を邪魔しないようになっているとのこと。
このハイパーループは各ポッドに最大28人の乗客が乗車でき、1時間あたり数千人の乗客を輸送することが可能とのこと。チケット価格はルートによって異なるものの、オハイオ州当局の調査によると飛行機のチケット価格よりもはるかに安いものになるだろうとのことです。
ヴァージン・ハイパーループはデザインや音楽、映像の面でさまざまな企業と協力しており、控えめな表示ながら動的な照明、多感覚体験を促進する映画音楽のようなシステム音など、航空、鉄道といった輸送に関するさまざまな歴史をもとにより良い乗客体験を生み出すことを目指しているそうです。
なお、ヴァージン・ハイパーループはヴァージン・グループの総帥であるリチャード・ブランソン氏が加わるまでは「Hyperloop One」を名乗っており、2017年に実物大車両で時速310kmでの走行に成功。2020年には有人走行に成功しており、今後、2025年までに安全認証を取得し、2030年以降に商業展開を実現できるよう取り組んでいる
とのことです。
by Virgin Hyperloop
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