生き物

なぜ犬は骨を埋めるのか?

by Nathan

犬は骨が大好きで、時には「土に骨を埋める」という行動を取ることで知られています。犬がわざわざ労力を割いて大好きな所有物を埋める理由について、ドッグトレーナーであるテオティ・アンダーソン氏が解説しています。

Why Dogs Bury Things | Cesar's Way
https://www.cesarsway.com/why-dogs-bury-things/

Why do dogs bury bones? | Live Science
https://www.livescience.com/why-do-dogs-bury-bones.html

アンダーソン氏によると、犬が骨を埋めるのは犬の祖先であるオオカミが食料を保存するという本能を持っていることに由来するとのこと。オオカミは殺した獲物の食べ残しをかなり広い範囲にある隠れ家に保存し、幼いオオカミですら兄弟に見つからないように食べ残しを移動させます。


オオカミにとっては食べ残しを盗まれるのを防ぐために「土に埋める」というのは意味がありましたが、飼い犬にとって食べ残しを盗まれるというのはめったに起こりえないので、意味は薄れています。ナショナルジオグラフィックの「ザ・カリスマドッグトレーナー~犬の気持ちわかります~」で知られる有名ドッグトレーナーのシーザー・ミラン氏によると、今日ではこの本能は後でまた遊ぶために大事なものを保管したり、ストレスを解消したり、時間を潰したりするという意味合いに変化しているとのこと。

また、テリアやダックスフントなどの一部の猟犬は、理由もなしに穴を掘ることを好むとのこと。これは猟犬が巣穴に潜り込んだ獲物を外に追い立てるために用いられた名残であるため、アンダーソン氏は「ダックスフントがソファや枕の下に骨を隠していても心配することはありません」と解説。


ものを隠す犬は気分が高ぶるたびに隠し場所を再訪する性質がありますが、「再訪の仕方」は犬それぞれのようで、隠した直後の一週間は絶対に隠し場所を訪れない犬や、隠し場所を20回も変えてからようやく隠し場所を決める犬、隠した場所をうっかり完全に忘れる犬などがいるそうです。ただし、犬はヒトの1万倍から10万倍も優れた嗅覚を持っているため、隠し場所を忘れたとしてもほとんど問題はないとのこと。

「特定のものを好んで埋めるということはありますか?」という質問に対して、アンダーソン氏は「犬はなんでも埋めます。私は岩を埋めるのが大好きという犬に出会ったこともありますよ。私はその犬がなぜ岩を埋めたがるのかはわかりませんでしたが、とにかく彼にとっては特別な行為だったようです」と回答しています。

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in 生き物, Posted by darkhorse_log

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