テスラが機密ファイル2万6000件を盗み出したとして元従業員を告訴、本人は作業ミスと否定
重要な作業を自動化するためのスクリプトを含む機密ファイル2万6000件を盗み出したとして、テスラがソフトウェアエンジニアを告訴しました。訴えられた当人は、当該ファイルを自分のPCにコピーすることについては会社の指示であり、バックアップを作成しようとして意図せずフォルダーをDropboxに移動させてしまっただけだと釈明しています。
Tesla sues former employee for allegedly stealing 26,000 confidential files - France 24
https://www.france24.com/en/live-news/20210124-tesla-sues-former-employee-for-allegedly-stealing-26-000-confidential-files
Tesla sues former employee for allegedly stealing software code
https://www.cnbc.com/2021/01/22/tesla-sues-former-employee-for-allegedly-stealing-software-code.html
Ex-staffer being sued by Tesla denies he stole massive cache of code
https://nypost.com/2021/01/22/ex-staffer-being-sued-by-tesla-denies-he-stole-massive-cache-of-code/
訴えられたのはソフトウェアエンジニアのアレックス・カティロフ被告人。テスラによれば、被告人はソフトウェア品質保証の上級エンジニアとして2020年12月28日に雇用され、2021年1月6日にセキュリティチームが気付くまでの間に機密ファイルを「盗み出した」とのこと。
該当する機密ファイルには、部品の注文や車両配送など、テスラの重要なビジネスタスクを自動化するためのスクリプトなどが含まれていて、該当するファイルにアクセスできるのは5万人いるテスラの従業員でもわずかに40人ほどだそうです。
一方、カティロフ被告人はセキュリティチームから連絡があって即日解雇されるまで自分が訴えられているとは知らず、非常に驚いたと述べています。
カティロフ被告人がニューヨークポストに対して語った内容によれば、該当する機密ファイルは仕事で必要になるためにダウンロードするよう言われたものだとのこと。機密ファイルをDropboxに置いたのは、バックアップを作成しようとした際の誤操作であり、誰かに渡す意図はなかったと説明しています。
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