リアルタイムで全世界の「おはよう」「おやすみ」のツイートを届けてくれる「Waking and Sleeping」

「世界のどこかで『おはよう』と言っている人もいれば『おやすみ』と言う人もいる」と知識では知っていても、日常生活ではなかなかそのことを実感する機会はないもの。Twitterからさまざまな言語の「おはよう」と「おやすみ」が含まれたジオタグ付きツイートを収集して地図上に表示してくれるサイト「Waking and Sleeping」を見ると、自分と同じタイミングで「おはよう」とツイートした人を見つけたり、地球の裏側で「おやすみ」とつぶやいた人を見つけたりすることが可能です。

Waking and Sleeping
http://wakingandsleeping-globe.glitch.me/

上記URLにアクセスすると地球儀が表示され、さっそくフィリピンのあたりに「おはよう」を表す赤い点が表示されました。

赤い点の上には「Good morning」の文字。フィリピンの誰かが「おはよう」を含むツイートを行ったようです。なお、「Waking and Sleeping」はPCのブラウザのほか、AndroidのChromeやiPhoneのSafariなどにも対応しています。

左側のツイートをクリックすると……

Twitterで元の投稿を見ることができます。

その後も、日本をはじめとする各地に「おはようございます」や「Good Morning」といったツイートが次々と表示されました。地球儀上で東アジアに日が当たり始めているのを見ると、ちょうどこの地域が朝を迎えつつあることが視覚的にもよく分かります。

起床している人もいれば、これから眠りに就く人もいます。地球の反対側のブラジルには、「おやすみ」を表す青い点と「Boa noite.Bom descanso」というツイートが表示されました。これはポルトガル語で「おやすみなさい。ゆっくり休んでください」という意味です。

このように、「Waking and Sleeping」ではさまざまな地域からの「おはよう」と「おやすみ」をリアルタイムで見ることができるので、眺めているだけでも世界中の人々の生活をかいま見ることができます。

「Waking and Sleeping」がツイートを自動取得すると、最新のツイートが自動的に地図の中心に表示されますが、地図をドラッグすることで特定の場所を表示させることも可能。マウスホイールの上下や、スマートフォンのピンチイン・ピンチアウト操作で拡大・縮小をすることもできます。

赤や青の点をクリックするとそのツイートのURLやアカウント名といった詳細が表示されます。

リアルタイムでツイートを流すだけでなく、左下の「△」を左側に動かして過去に向かって巻き戻すことも可能。反対に、右側に動かすと早回しになります。

下部の目盛りをクリックして、特定の時間を指定することもできます。ただし、過去にさかのぼって見ることができるツイートは「Waking and Sleeping」にアクセスしてから現在までに取得したもののみ。また、ページを閉じたり更新したりすると、それまで取得していたツイートは消えてしまいます。

「Waking and Sleeping」の考案者であるキャサリン・ヤン氏は、「『Waking and Sleeping』を見ていると、Twitterは日常の出来事のための個人的な日記から、公共性の高い発信用プラットフォームへと発展してきたものなんだと感じました。現在でも見ることができるシンプルな『おはよう』と『おやすみ』のつぶやきは、私のタイムラインには表示されないTwitterの別の側面です」とコメントしました。