サイエンス

中国の無人月面探査船「嫦娥5号」が打ち上げ成功、「月の石」持ち帰り目指す


現地時間2020年11月24日午前4時半すぎ、中国が無人月面探査機「嫦娥(じょうが)5号」の打ち上げに成功しました。嫦娥5号は月の土壌を採取して地球に持ち帰るというサンプルリターンを目指しており、成功すれば1976年に打ち上げられた旧ソビエト連邦の「ルナ24号」以来44年ぶりのサンプルリターンとなります。

China launches Chang'e-5 to collect moon samples - CGTN
https://newsus.cgtn.com/news/2020-11-24/China-s-Chang-e-5-lunar-probe-lifts-off-to-collect-moon-samples-VFbET6xrAA/index.html

China launches mission to bring back material from moon
https://phys.org/news/2020-11-china-mission-material-moon.html

China Launches Moon Mission to Bring Back Lunar Rocks - The New York Times
https://www.nytimes.com/2020/11/23/science/china-moon-rocks.html

China launches ambitious mission to bring back samples from the Moon - The Verge
https://www.theverge.com/2020/11/23/21594565/china-change-5-mission-lunar-sample-return-long-march-5-launch

中国は月探査計画「嫦娥計画」を2003年から正式にスタートしました。2007年の嫦娥1号と2010年の嫦娥2号で月の周回軌道上からの探査を、2013年の嫦娥3号で着陸船による月面探査をそれぞれ成功させており、嫦娥4号では地球から直接交信できない「月の裏側」への着陸を世界で初めて成功させるという快挙を成し遂げていました。

中国の無人探査機「嫦娥4号」が世界で初めて月の裏側に着陸 - GIGAZINE


2020年11月24日に打ち上げが成功した嫦娥5号は嫦娥計画における「第3段階」を初めて担う無人探査船で、月のサンプルリターンを任務としています。中国中央電視台が報じた実際の打ち上げの様子が以下で、中国の宇宙開発を管轄する国家航天局は打ち上げからおよそ36分後に嫦娥5号が予定の軌道に入ったことを確認したと発表しています。

China launches Chang'e-5 to collect, return moon samples - YouTube


嫦娥5号は月面着陸後、ロボットアームで表面層の土壌サンプルを、ドリルで深層の土壌サンプルを採取する予定。採取後は探査機上部の小型ロケットにサンプルを移し、小型ロケットを探査機から分離して月面から離陸させます。小型ロケットは月の周回軌道上で待機しているサービスモジュールとドッキングして、サービスモジュール内の地球帰還用カプセルにサンプルを移します。この地球帰還用カプセルが最終的に内モンゴル自治区に着陸する見込みです。

嫦娥5号は夜には氷点下に達するという月面上の温度に耐えられる放射性同位元素加熱ユニットを省いているため、地球の14日間に相当する「月面の昼間」だけ月に滞在し、12月中旬頃に地球に帰還する予定です。

嫦娥5号がサンプルリターンに成功した場合、アポロ11号で月の石の持ち帰りに成功したアメリカと、ルナ16号で成功したソビエト連邦に続いて、中国が史上3カ国目のサンプルリターン成功国となります。

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in サイエンス,   動画, Posted by darkhorse_log

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