パケットの流れが光って見えるLANケーブルでICMPの流れが見られるムービー
通信パケットの種類と方向に合わせて、まるでケーブル内を光るパケットが流れているかのように見せるLANケーブル「イルミパケット」を使って、プロトコルの1つであるインターネット制御通知プロトコル(ICMP)の流れを見ることができるムービーがasoさんによって公開されています。
パケットが光るLANケーブルで【ICMP】を観てみよう! - YouTube
「パケットが光るLANケーブル」でICMPを観てみるという動画を作りました!
— aso (@souring001) August 22, 2020
LAN姉ちゃんがpingやtracerouteを使って解説してくれています!#SecHack365 #MFTokyo2020 pic.twitter.com/ww0CC15cDp
画面右下にいるLAN姉ちゃんがムービーを解説してくれます。
ICMPは通信機能を階層構造に分割したOSI参照モデルの第3層、ネットワーク層に属しており、インターネットの制御メッセージ送信に使用されるプロトコル。イルミパケットの光の色と各プロトコルの対応は以下の通りで、ICMPはピンク色です。
コマンドプロンプトのpingコマンドで使用されるのもICMPプロトコル。pingコマンドによって宛先IPアドレスにICMPメッセージが送信されます。
例えばGoogle Public DNSのIPアドレス「8.8.8.8」から応答が返ってくれば、端末がインターネットに接続されているということ。ムービー中では「PC1」と「ルータ」間をピンク色のライトが1秒に1回往復して通信しているのがわかります。
インターネット未接続状態だと、PC1からルータへのICMPメッセージは一方通行のまま。ピンク色のライトがルータへ送られたきり応答はありません。
ルータを介してPC2のIPアドレスに向けてpingコマンドを使用した場合のICMPメッセージも1秒おきに通信が行われます。
なお、pingコマンドで存在しないIPアドレスを指定した場合、ICMPメッセージは送信されず、アドレス解決プロトコル(ARP)メッセージが存在しないIPアドレスを探索し続ける様子が見られます。
宛先IPアドレスへの経路を確認できるtracerouteコマンドでもICMPメッセージの流れを確認できます。
tracerouteコマンドで確認できるのはICMPのTime Exceeded Message(時間切れ通知)。
記事作成時点ではICMPの解説ムービーのみでしたが、今後はTCP/UDPの流れを見るムービーが公開される予定のようです。
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