ソフトウェア

「理想の電子書籍作成ソフトがない」という作家が自作で電子書籍作成ソフトを作り出す


「軽量」「タイポグラフィが優秀」「同じテキストからウェブ版とEPUB版を同時に生成できる」という要素を満たし、「ページをめくれる」「テキストの選択・コピーができる」データを作成可能な電子書籍作成ソフトを求めていた作家のロビン・スローン氏は、理想にかなうものが見つからなかったことから自らソフトウェアを作成しました。作成された電子書籍作成ソフト「Perfect Edition」はオープンソースソフトウェアとしてGitHub上で公開されています。

GitHub - robinsloan/perfect-edition: A lightweight, responsive web e-book template
https://github.com/robinsloan/perfect-edition

スローン氏は自身のウェブサイトにクラウドファンディングのページを作成してソフトウェアを作成するための融資を募集。実際にPerfect Editionで出力された電子書籍データのサンプルは以下のURLから確認できます。

Annabel Scheme and the Adventure of the New Golden Gate
https://robinsloan.github.io/perfect-edition/build/web/index.html


サンプルはスマートフォン・PCに対応。スマートフォンは「スワイプするかページの端をタップ」、ノートPCは「矢印キー・スペースバー・タッチパッド」、デスクトップPCなら「矢印キー・スペースバー・マウスのスクロールホイール」でページをめくれます。今回はPCからサンプルを見てみました。


スローン氏の理想通り、テキストはドラッグして選択・コピーが可能。


ページ下部にある四角いアイコンをクリックすると目次を開けます。


目次はダイアログ形式で表示。


目次の下にある「A」をクリックすると、文字サイズを5段階で調節することができます。一番大きなサイズを選択すると……


文字サイズが変化。サイズに応じて自動で改ページが行われていました。


文字サイズを最小にするとこんな感じ。


電子書籍を閉じ、再度開くと赤枠部分にしおりが表示され、途中のページから開くことができるようにもなっています。


記事作成時点でスローン氏は、Perfect Editionについて「完全版にはまだ程遠いので、定期的にメンテナンスを続けるつもりです」と語っていました。

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in ソフトウェア, Posted by darkhorse_log

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