メモ

なぜ人をうまくマネージメントするには「1対1」より「4対1」であることが重要なのか?


チームを円滑にしてパフォーマンスを上げるためのマネージメントは、管理する人数が増えれば増えるほど難しくなりますが、一方で、「1人をマネージメントするよりも4人をマネージメントする方が容易である」とのこと。スタートアップを運営するためのコツや方法を共有するブログStay SaaSyが、「1対1のマネージメントがなぜ失敗するのか」を解説しています。

Why It's Easier to Manage 4 People Than It Is to Manage 1 Person · Stay SaaSy
https://staysaasy.com/management/2020/07/24/Managing-One-Person.html

1人のマネージャーが1人の従業員を管理する1対1のマネージメントがなぜ失敗するのかという理由を一言で説明すると、「マネージャーが従業員から提出されるたった1つの業務レポートに依存した評価を下すことになるから」だとStay SaaSyは説明しています。

新米のマネージャーは自分の仕事がうまくいっているかを、管理されている人、つまりプロジェクトを実行する人が提出するレポートに依存することになります。管理する人が1人だった場合、そのレポートでのフィードバックの内容が悪ければ、マネージャーへのフィードバックは100%悪いものになってしまいます。


一方で、1対1のレポートでよい評価を得ると、レポートの評価は100%よいことになります。非のない評価を受け取ることにより、マネージャーは批判的な評価を行わなくなり、管理者である上司が部下の業務に過干渉するマイクロマネジメントにもつながるとのこと。

また1対1の場合、マネージャーに問題があったときに、従業員は助けを得ることができません。他の人の意見が入らないためマネージャーと従業員が常に対決することになり、意見の衝突ばかりが起こる状況になります。


また、マネージャーが1人の従業員からしか業務レポートを受け取らない場合、チームの中でで何か間違いが起こった際に気づくことができないとStay SaaSyは解説。レポートによりチームのメンバーが話し合ったり協力しあう場面も出てきますが、1人からしかレポートが提出されない場合、その内容は他の意見が反映されないエゴにあふれたものとなってしまう可能性があります。

マネージャーがミスを犯すことや、レポートにミスが存在することは当然です。しかし、このような前提を持たず、経験の浅いマネージャーに1対1のマネージメントを強いてしまうと、状況の悪化が予想されます。状況を改善するためには以下の3つがポイントだとStay SaaSyはつづっています。

・初めてマネージャーを経験する人が長期にわたって1人の従業員しかいないチームを受け持つ状況は避けること。


・1人の従業員に対して1人のマネージャーがつく場合、マネージャーがその分野の専門家か確認すること。時には意図して専門家でない人がマネージャーに選ばれますが、専門知識が欠けているとミスが起こったりマネージャーの評価が下がったりすることにつながります。

・どんなにコストがかかっても、「1人のマネージャーが1つのレポートしか受け取らない」状況は避けること。エンジニアリング業界においてレポートは比較的新しいものであり、マネージャーはその内容領域専門家ではありません。

マネージャーはレポートの成功のために投資を行うべきですが、過剰な投資は失敗につながります。またレポートが成功するとマネージャーはレポートに依存し、チームに対して必要以上の内容を求め出すという点も念頭に置くべきです。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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