M.2 SSDをPCIeスロットから交換可能にするリムーバブルケース「ICY DOCK ToughArmor MB840M2P-B」レビュー
M.2規格のSSDは自作PCで広く普及していますが、マザーボードに直接取り付けるのが一般的であるため、交換するためにはPCケースを開ける必要があります。ICY DOCKのNVMe M.2用リムーバブルケース「ToughArmor MB840M2P-B」を使うと、PCIeスロットからM.2 SSDを交換できるので、実際に使ってみました。
MB840M2P-B_ToughArmor シリーズ_U.2/M.2 (SATA/PCIE NVME) ENCLOSURES OR KITS_ICY DOCK manufacturer Removable enclosure, Screwless hard drive enclosure, SAS SATA Mobile Rack, DVR Surveillance Recording, Video Audio Editing, SATA portable hard drive enclosure
https://www.icydock.com/japan/goods.php?id=304
今回はオリオスペックでMB840M2P-Bを購入。税込8800円でした。
内容物はこんな感じ。MB840M2P-B本体、ロープロファイルプラケット、ケース固定用ネジ、取扱説明書が入っています。
本体は鏡面加工されており、シルバーを基調としたデザイン。
裏面はこんな感じで、プリント基板の裏側がむき出しになっています。
MB840M2P-Bのサイズを長辺145.6mmのPixel 3と比較してみると、ほぼ同じ大きさ。
SSDを装着するドライブトレイを取り外すには、黒いボタンを押します。
ボタンを押すと隣のレバーが外れるので……
レバーを引っ張るとドライブトレイを取り外すことができます。
これがSSDを装着するドライブトレイ。外側のケースとは異なり、こちらは表面がマットな仕上がりです。
裏面はこんな感じ。
さっそくM.2 SSDをドライブトレイに装着してみます。今回装着するNVMe SSDにはWD Black SN750を使用。
まずはドライブトレイの表面にある金具を押し込み、ふたのロックを解除して……
ふたを取り外します。
続いてSSDを固定するシートを保護している透明なフィルムを剥がします。
SSDの裏側が見えるようにドライブトレイにセット。
金具をスライドし、SSDを固定します。装着できるSSDのサイズは22110サイズまでとなっています。
SSDを固定できたらドライブトレイのふたを取り付け、ケースへと収納。手応えがあるまでドライブトレイを押し込みます。
マザーボードのPCIeスロットにケースを差し込めばセットアップは完了です。今回はMB840M2P-Bを2つ購入し、RAID1を構築してOSを稼働しながらM.2 SSDを取り外してみることにしました。
まずはUbuntu上でmdadmを用いてRAID1を構築。2つのRAIDアレイを構築しています。
下記コマンドを実行してそれぞれのRAIDアレイの片方のディスクを取り外します。
sudo mdadm --fail /dev/md0 /dev/nvme0n1p1 sudo mdadm --remove /dev/md0 /dev/nvme0n1p1 sudo mdadm --fail /dev/md1 /dev/nvme0n1p2 sudo mdadm --remove /dev/md1 /dev/nvme0n1p2
片方のディスクがRAIDアレイから消えました。
取り外したほうのSSDをいったん取り外しても、OSは問題なく稼働させることが可能。M.2 SSDはマザーボードに直接装着する場合が多く、交換に手間がかかりますが、MB840M2P-Bを使えばM.2 SSDを簡単に交換することができます。
なお、ToughArmor MB840M2P-BはAmazon.co.jpにて税込8800円で販売されています。
Amazon | ICYDOCK MB840M2P-B ToughArmor M.2 NVMe SSD リムーバブルケース PCIe 3.0 x4 スロット搭載用 | Icy Dock | 内蔵SSD 通販
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