燃料や運用コストが従来比10%減のボーイングの新世代機「777X」が初のテスト飛行を実施
ボーイングの新型機「777X」の初のテスト飛行が行われました。この機種には、最大座席数384の「777-8」と最大座席数426の「777-9」の2種類があり、すでに合計で340機の注文が入っています。
New Boeing 777X Completes Successful First Flight
https://boeing.mediaroom.com/2020-01-25-New-Boeing-777X-Completes-Successful-First-Flight
「ボーイング 777X」は、すでに実績があり人気機種でもある「777」と「787 ドリームライナー」で実証済みの技術を搭載した上で、競合機種と比べて燃料使用量と運航時のもろもろの排出量を10%削減し、運用コスト自体も10%削減したという、環境に配慮した新時代の機種といえます。
技術面だけではなく、「777」や「787 ドリームライナー」でも人気の客室の広さや、荷物の出し入れがしやすい荷物入れ、どの席からでも外が見やすい大きな窓、適切な温度・湿度と騒音軽減や乗り心地の良さによる客室環境の良さなども売りの1つ。
最終負荷試験では胴体に亀裂が入る事態も起きましたが、今回、無事に3時間51分のテスト飛行を終え、2021年には就航予定となっています。
ボーイング777Xの最終負荷試験でドアが吹き飛び胴体に大きな亀裂が入っていたことが判明、ただし設計に大きな影響はナシ - GIGAZINE
売り込みは2013年からスタートしており、導入される機数はANAが20機のほか、ブリティッシュ・エアウェイズ、キャセイパシフィック航空、エミレーツ航空、エティハド航空、ルフトハンザ航空、カタール航空、シンガポール航空など、世界で合計340機だとのこと。
ボーイングは2018年から2019年にかけて2件の墜落事故を起こした「737 MAX」の生産を停止しており、「777X」シリーズには新たな柱としての活躍が期待されます。
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by Steve Lynes
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