ロケットをつり下げて離陸・打ち上げ可能な超巨大ロケット打ち上げ飛行機「Roc」が初公開


ビル・ゲイツ氏とともにMicrosoftを設立したポール・アレン氏が携わる宇宙輸送企業Stratolaunch Systemsが用いる予定のロケット打ち上げ飛行機「Stratolaunch」、通称「Roc」の姿が初めて公開されました。Rocは双胴式の機体を持つ飛行機で、翼の真ん中にロケットをつり下げて離陸し、上空でロケットを切り離して宇宙に打ち上げるために用いられる予定です。

Microsoft co-founder built the world’s largest plane to launch rockets into space - The Verge
https://www.theverge.com/2017/5/31/15721480/stratolaunch-paul-allen-rockets-space-satellites

Enormous Stratolaunch Carrier Aircraft Rolls Out of Hangar for First Time
http://www.popularmechanics.com/flight/a26715/stratolaunch-rolls-out-of-hangar/

Rocは2機の飛行機を横につなげたような形の飛行機で、2本の胴体の間にロケットを搭載して離陸します。グライダー機のような形状のために小さく見えてしまいそうですが、翼の端から端までの幅(翼端幅)は385フィート(約117メートル)と、これまでで最も幅広の機体となっています。左右の翼にはボーイング747型機に使われていたものと同じエンジンが6機取り付けられており、約250トンのペイロード+燃料を搭載して上空まで運ぶことが可能とのこと。


そんな機体を収めていたハンガー(格納庫)も特別サイズのもの。機体の制作は航空機・宇宙船メーカーのScaled Compositesが担当しています。


以下の写真は人の大きさと比べるとRocの大きさが実感できる1枚。今回の機体公表は、燃料注入テストの実施に併せて行われたもので、ハンガーから機体を移動させるために、左右1台ずつのトーイングトラクターがRocの前輪をつかんで前に進めていることがわかります。


ロケットをつり下げて離陸・上昇しているイメージはこんな感じ。


運用のイメージはこんな感じで、ロケットをつり下げたまま離陸して打ち上げ地点まで運び、ロケットに点火して宇宙空間へと打ち上げます。その後Rocは自分で空港まで戻って着陸し、次の打ち上げプロセスに備えるということになります。


自重とロケット、燃料の合計で最大重量が580トン程度になるとみられるRocには、28輪のタイヤが備わっています。


ノーズ部分はまるで切り落とされたような形状になっていますが、ここにはロケットブースターの熱に耐えるための断熱材が取り付けられる模様。


Rocはまず燃料注入試験を実施し、次にエンジン燃焼試験が行われる予定。当初は2018年予定されていた初ロケット打ち上げはスケジュールに遅れが発生しており、2019年までには実施される予定に変更されています。

・関連記事
エンジンを3Dプリンターで出力した小型・軽量ロケットの打ち上げ試験に民間ロケット会社「Rocket Lab」が成功 - GIGAZINE

SpaceXのロケット再打ち上げは「従来の半分以下のコスト」で実施されたと社長が公表 - GIGAZINE

SpaceXのロケットが地上に戻ってくるまでの一部始終を完全追跡した映像がYouTubeで視聴可能 - GIGAZINE

Amazon創業者ベゾス氏の「Blue Origin」が新型の垂直着陸ロケット「New Glenn」の3DCGムービーを公開 - GIGAZINE

極秘の任務を終えた米軍のシャトル型無人宇宙機「X37-B」が718日ぶりに地上に帰還 - GIGAZINE

893

in 乗り物, Posted by logx_tm