HuaweiがGoogleマップの代替としてオランダ発の地図サービス「TomTom」と契約
Googleは検索エンジンやウェブブラウザ、モバイル向けOSなどさまざまなサービスを開発・提供しているため、Googleサービスが使用できなくなると立ち行かなくなるというユーザーや企業も多くいます。2019年5月にGoogleからAndroidのサポートを停止されてしまったHuaweiも同じようにGoogleに一部依存していましたが、地図ではGoogleから離れて「TomTom」と契約したことが報じられています。
TomTom closes deal with Huawei for use of maps and services: spokesman - Reuters
https://www.reuters.com/article/us-tomtom-huawei-tech/tomtom-closes-deal-with-huawei-for-use-of-maps-and-services-spokesman-idUSKBN1ZG1SW
Huawei signs deal with TomTom for a Google Maps alternative - The Verge
https://www.theverge.com/2020/1/20/21073912/huawei-tomtom-maps-navigation-licensing-deal-sanctions
Huaweiは2019年5月にアメリカのドナルド・トランプ大統領が署名した、「情報通信上のリスクがある製品」の取引を禁止する大統領令の影響で、Googleの開発するモバイルOSであるAndroidを自社製スマートフォンに搭載できなくなりました。同時に、Huawei端末ではGoogle PlayやYouTube、Gmail、GoogleマップといったGoogle関連のサービスも利用できなくなっています。
GoogleがHuaweiのAndroidサポートを停止、今後のHuaweiスマホはGoogle PlayなどのGoogleサービスが一切利用できなくなる模様 - GIGAZINE
by Pexels
HuaweiはAndroidのサポートが受けられなくなったことから、独自開発のOSを自社製スマートフォンに搭載することを余儀なくされているだけでなく、Googleマップなどの代替サービスを用意する必要にも迫られています。
そんな中、オランダを拠点とするナビゲーションおよびデジタルマッピングサービスを提供している「TomTom」が、2020年1月17日(金)に中国の電子機器メーカーであるHuaweiと、スマートフォンアプリおよび地図サービスの使用に関する契約を結んだことを明かしました。契約により、HuaweiはTomTomの開発する地図・交通情報・ナビゲーションサービスを利用可能になり、これらを用いたスマートフォン向けアプリを開発することもできるようになるそうです。
TomTom | Home
なお、TomTomで広報担当を務めるRemco Meerstra氏は、契約は少し前に結ばれたものであることを認めたものの、まだ公には明かされていないものであるとコメントし、詳細については明らかにしませんでした。
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