地図ソフト「MapFan.net」がサービス終了後に予定していた代替PCソフトの提供を取りやめ
by Taras Zaluzhnyi
2020年3月31日(火)でのサービス終了が決定しているインターネット地図ソフト「MapFan.net」について、予定されていた代替のPC版ソフトが提供されない方針となったことがわかりました。
インターネット地図ソフトMapFan.net(マップファン・ドット・ネット)
https://www.mapfan.net/
「MapFan.net」は2001年1月にサービスが始まった有料地図ソフト。地図のデータはすべてを事前にインストールするのではなく、必要に応じてインターネットでダウンロードしてくる形式となっていて、必要に応じてオフラインでの動作も可能だったため、「旅に出る前に必要なマップを読み込ませておき、旅先ではオフラインで地図を見る」という使い方が可能でした。
しかし、Googleマップをはじめとする強力なライバルの存在や、ソフトを提供しているインクリメントP株式会社の親会社・パイオニアのカーナビ事業業績悪化なども影響してか、「2020年3月31日をもってサービスを終了する」ことが2019年2月に決定していました。
この際、「MapFanプレミアム会員向けサービスの中で、パソコン用地図ソフトをご利用いただけるよう準備しております(2019年度中予定)」との案内がありましたが、2020年1月15日のお知らせで、案内されていた代替のPC用地図ソフトの提供を取りやめる決断となったことが明らかとなりました。
「MapFan.net」は2020年4月1日以降、すべての機能が利用できなくなるとのこと。なお、「ビジネス向けライセンスパック(10ライセンス以上)」については、引き続きPC用地図ソフトの提供を予定しているとのことです。
・関連記事
地図ソフト「MapFan.net」が2020年3月31日でサービス終了 - GIGAZINE
Googleマップが値上げされても「避難先候補」となる代替オンラインマップは豊富に存在している - GIGAZINE
オープンデータの地図プロジェクト「OpenStreetMap」の発展に欠かせなかった大企業の貢献とは? - GIGAZINE
長年開発に貢献してきた人が語るwikiのような世界地図「OpenStreetMap」の問題点とは - GIGAZINE
見慣れた地図をRPG・古地図っぽく表示させる「MapFan」の無料アプリがWindows 8.1・Windows Phone 8.1向けに登場 - GIGAZINE
地図作成速度を3倍以上にするFacebook製AIが実用化へ - GIGAZINE
「100%正しい地図」がこの世に存在しないのはなぜか? - GIGAZINE
・関連コンテンツ