レビュー

Nintendo Switchで女の子を自分好みのプリンセスに育てる名作育成ゲームのHDリメイク版「プリンセスメーカー ゆめみる妖精」プレイレビュー


星界の紋章」シリーズや「ぷちぷり*ユーシィ」で知られる赤井孝美氏による育成シミュレーションゲームの草分け的存在「プリンセスメーカー」シリーズ第3作である「プリンセスメーカー ゆめみる妖精」が、発売から23年の時を超えてNintendo Swtichで2019年12月19日に登場しました。雰囲気やシステムはそのままに、HDリメイクによってイラストやUIがより美麗になった育成ゲームの名作を実際に遊んでみました。

Nintendo Switch|ダウンロード購入|プリンセスメーカー ゆめみる妖精
https://ec.nintendo.com/JP/ja/titles/70010000009371


ゲームを起動したら、「NEWGAME」を選択。


おつきの妖精となるウズ。プレイヤーは妖精の女王から10歳になる妖精の女の子を託されて、ウズによるサポートを受けながら、8年間かけてプリンセスに育てるというのがこのゲームの目的です。


まずは娘の名前を入力して、「決定」を選択。


つづいて娘の姓を設定して「決定」を選びます。


誕生日の月日を選択します。今回は子どもの日である5月5日に設定。


血液型はパラメーターの変動量に影響を与えます。今回はA型にしました。。


次にプレイヤーの誕生日を入力します。


続いて職業を商人・旅芸人・旅の僧侶・没落貴族・引退騎士・風来坊の6種類から選びます。職業によって娘の性格やパラメータ変動に変化が生まれます。今回は引退騎士を選択。


すべて設定したら「全てOK」を選択すれば、ゲームスタート。


そんな訳で、我が家にやってきた娘が「ぎがやまぎがこ」、10歳の女の子です。なお、ゲームはフルボイスとなっています。


スタートして最初に映し出されるのは、娘のステータスとロード・セーブ画面です。Bボタン(戻る)を押して、メインメニュー画面に移行します。


メニュー画面はこんな感じ。このゲームは、習い事やアルバイトなど、スケジュールを組むことで娘を育てるというもの。スケジュールを組むには「スケジュール」を選択します。


もちろんプリンセスにするためには習い事が必要なのですが、非常にお金がかかってしまうため、最初は娘に一生懸命働いて、自分で自分の養育費を稼いでもらうため、「アルバイト」を選択します。


スケジュールは半月(15日)で1フェイズ。つまり8年間で192フェイズ存在します。基本的には192フェイズをすべてスケジュールで埋めていくだけです。最初は2~3フェイズずつスケジュールを埋めていくのがおすすめ。


スケジュールを設定したらメニュー画面に戻り、「実行」を選択。


ウズがスケジュール実行を確認してくるので「はい」を選択します。


娘のアルバイトがスタート。左下にパラメーターの変動が表示されます。


休日を抜いて、仕事のあった日は13日。娘は必ずしも毎日ちゃんと働くというわけではなく、気力やスタミナなど、パラメーターによって労働意欲は変化するようで、今回はほぼ半分の7日しか働いていなかったと報告があがりました。


お金がたまると習い事もできるようになります。ただし、習い事のほとんどは1日に10G~15Gもかかるとのことで、お金を1フェイズでおよそ150~200Gほど消費する計算となります。習い事はプリンセスのパラメーターがぐいぐいと上がっていきますが、一方でお金がみるみるうちになくなっていくので注意が必要です。


また、習い事やアルバイトをさせると、娘のストレスが上昇します。ストレスが上がりすぎると病気になり、さまざまなパラメーターが下がってしまうため、適度に息抜きをさせるのが重要。そのため、スケジュールの合間合間にお休みを挟む必要があります。お休みには「自由行動」と「バカンス」の2種類があります。自由行動を選ぶと……


ぎがこは市場に繰り出して、買い物したり散歩したりします。ちょっぴりお金を消費しますが、ストレスをある程度解消することができます。


バカンスはかわいらしい娘のイベントイラストと共に、爆速でストレスが解消されます。ただし、バカンスは1日あたり35G、1フェイズで500G以上を消費してしまうため、乱用するとお金が一瞬でなくなってしまいます。


また、途中で突然娘がおねだりすることも。ぎがこがおこづかいをねだってきたので、快くお金をあげると……


ストレスが減ります。娘からの信頼度もアップすることもあるので、よほど財政が厳しい状況でなければ、おねだりは聞いてあげるべきといえます。



そして、娘の誕生日にはプレゼントをあげることができます。


ぬいぐるみをプレゼントされて、大喜びするぎがこ。もちろんプレゼントを買う代金はかかりましたが、娘の笑顔と喜びよう、そしてステータス変化を見ると、プレゼントしてよかったという気持ちになりました。


また、メインメニューで「買い物」を選択することで服やプレゼントを購入できます。


今回は夏に備えて、すずしい服を購入して娘にプレゼントしました。


プレゼントした服に着替えさせるためには「着がえ」を選択。


着替えさせたい服を選びます。


すずしい服に着替えさせるとこんな感じ。すずしい服は夏の時期に着せると、娘の魅力がアップするという服です。


そんな感じで肉体労働を含めたアルバイトをさせて養育費を稼ぎながら……


料理を習わせたり……


教会で道徳心を育てたりします。


季節の節目には、王宮主催のコンテストに参加することができます。


コンテストで1位になれば……


3000Gという大金をゲットできます。ただし、今回は運良く1位になることができましたが、コンテストで1位になるためにはステータスを相当高める必要があるので、しっかり習い事をさせなければなりません。


年月が経つと、娘の立ち絵も少しずつ変化していきます。


ますますかわいさに磨きがかかったぎがこは、ある日、王宮の男にスカウトされました。


スカウトされたことで、王宮のメイドとして働くことが可能になります。


王宮で仕事をしていると謎のスカウトがやたら絡んでくるイベントも発生。「これは王宮に嫁ぐ可能性もあるのでは?」と期待に胸がふくらみます。


気がつくと既にぎがこは18歳。8年の養育期間も終わろうとしており、父親とのお別れを意識している様子。


192フェイズすべてのスケジュールをこなしたぎがこのステータスはこんな感じ。


「ぎがこの旅立ちを見守る」を選ぶことで、ゲームクリア。


王宮から迎えが来たので「やはり王子に見初められていたのでは!」と期待しましたが……


こっそりと文学賞に応募していた娘の作品が新人賞を受賞したという知らせでした。


というわけで、ぎがやまぎがこはプリンセスにはなれなかったものの、作家としてデビューすることとなりました。それでも娘の立派なデビューは、父親としてはうれしいもの。


「プリンセスメーカー ゆめみる妖精」は複雑なステータス管理が求められるマルチエンディングの育成ゲームで、初のリリースから23年たった2020年でも飽きずに何度遊んでも楽しめる作品となっています。Nintendo SwitchでHDリメイクされたことで、赤井孝美氏のイラストもくっきりはっきりと表示されるようになり、娘の美しさがなお一層よくわかるようになりました。

ただし、プレイしていて思ったのは、とにかくゲームにバグが多いこと。例えば、アルバイトの結果表示がなぜかセリフ吹き出しに重なって表示されたため、立ち絵の表示タイミングがずれてしまったようで……


子守の子どもの立ち絵が消失し、吹き出しだけが虚空を浮かぶ状況に。


また、時折自宅にやってくるアイテムの訪問販売で出現するウィンドウがいつまでも消えず……


娘が自由行動しているときにずっと表示されっぱなしになったことも。


プレゼントを買うかどうかの選択ウィンドウと重なって、以下のような表示になってしまいました。他にも、スケジュールを入れているのに「スケジュールが狂った」と言って突然娘が遊びに行ってしまったこともありました。プレイしていた感じでは、ロード・セーブを行うと特に異常が見られる頻度が上がる印象。


また、名前入力時のカタカナ入力画面で「ヒラガナ」を押すと……


なぜか英数入力画面になるという謎の仕様を確認。これは明らかにプログラミング時の分岐ミスとみられます。


また、吹き出し内のセリフも正常に表示されないことがたまにありました。以下の場面は、「前から欲しかったんだ」という娘のセリフが「前から? しかったんだ」と、変なところで改行が入った上に「欲」という漢字がなぜか?で表示されてしまっている様子。


他にもTwitterでは、「娘の立ち絵が成長しない」「スケジュールが1フェイズ分消えてしまう」というバグが報告されていました。


開発のCFKは、「プリンセスメーカー ゆめみる妖精」のバグが非常に多いことをTwitterで認めており、アップデートデータを配信する予定だと発表しています。


「プリンセスメーカー ゆめみる妖精」はNintendo Switch向けのダウンロード専用ソフトとして税込3300円で購入可能です。

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in レビュー,   ゲーム, Posted by log1i_yk

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