魔法陣のような美麗かつ複雑な模様を誰でも簡単に無料で作ることができる「EscherSketch」を使ってみた
カーソルをでたらめに動かすだけの簡単な動作で、驚くほどに複雑かつ美しい模様を描くことができるツール「EscherSketch」が公開されています。ペンツールだけでなく円や星といったシェイプや、パスツールも使え、色も細かく指定できるので、自分の力量以上の作品が完成する、使っていて非常に気持ち良いネットサービスとなっています。
EscherSketch
https://eschersket.ch/
EscherSketchを使っている様子は以下のムービーから見ることができます。
「EscherSketch」を使ってみた - YouTube
EscherSketchの操作画面は以下のような感じで、左側に描画ツール、右側にキャンバスとなっています。
描画ツールを上から見ていくと、ロゴの真下に「ヘルプ」「設定」「アンドゥ」「リドゥ」「ごみ箱」が並び、その下に「DRAWING」(お絵かき)ツールが並んでいます。
「DRAWING」の下には「COLOR」(色)
「LINE」(線)
「SYMMETRY」(シンメトリー)
最後に「PRINT.SHARE.EXPORT」(プリント、シェア、エクスポート)となっています。
まずは「SYMMETRY」を「rosette」にした状態でペンツールを選択。キャンバスでお絵かきを始めると……
こんな感じで、左右対称、3方向から線が引かれていき……
あっという間に魔法陣のような模様が完成します。
シンメトリーを「none」にすると、シンプルなお絵かきツールになります。ペンを使うと自由な描画が可能。
直線ツールに……
星描画ツール。
星はエッジをドラッグすることで形を大きく変えることができます。
円ツール。
これも円のふちを触ることで長円に変形可能です。
多角形ツール。
パスを引くことも可能。
パスはワンクリックで円に変形させることもできます。
最初にペンで魔法陣を描いたように、パスで作ったシェイプも「シンメトリー」の「rosette」を押すと放射状になりました。テキスト欄に数字を手打ちすれば、並べるシェイプの数を変えることが可能です。
同様にして、星や円も放射状にしていくとこんな感じ。
線の太さは「LINE」のスライドから変えられます。
シンメトリーのメニューは「p1」「pqhex」「p1diag」など全部で17種類あり、これはWallpaper groupと呼ばれるパターンになっており、それぞれをクリックすると模様の重なり方が異なるのがわかります。例えば「p1」「pm」「cm」「pg」は比較的シンプルな繰り返しパターン。
「pmg」「pgg」「pmm」「p2」「cmm」は180度回転を含むパターン。
「p4」「p4g」「p4m」は四角をメインにしたシンメトリーのパターン。
そして「p3」「p6」「p31m」「p3m1」「p6m」は六角形をメインにしたシンメトリーのパターンとなっています。
なお、ガイド線を引くことも可能。お絵かきツールで線やシェイプを描いた後にシンメトリーのボタンを押すと、複雑な模様が一瞬で完成するのは圧巻です。
円だと以下のような感じに。
カーソルをドラッグすると円のサイズを変えられますが、このとき円同士が重なることで、複雑かつ美しい模様が生まれていきます。微妙にカーソルを動かすだけでめくるめく模様が変化していくので、万華鏡のようにいつまでも見ていたくなりました。
「COLOR」から線と塗りつぶしの色を変更可能。カラーピッカーで色彩だけでなく濃淡まで選択できます。
ちょっと分かりづらいのですが、線の太さを調整するスライドの下からペン先の変更が行えます。ペン先を四角にすると以下のような感じ。
丸にするとこんな感じで変化。
また、エッジの鋭さも調整することができます。
複雑なことはしていないのに美しい模様が描かれていき、かなり気持ちよいです。
描画ツールの最下部には、URLコピーボタンのほか、Facebook・Twitter・Pintarestの共有ボタンが並んでいます。
「Order Wrapping Paper!」からはオリジナルグッズ製作サービスのZazzleに飛ぶようになっており、作った模様でラッピング用紙をすぐに発注できるようになっていました。
もちろん、データはダウンロード可能。壁紙の状態でSVG形式、PNG形式のファイルをゲットできるほか、一部分だけを切り取った「Tile」(タイル)もダウンロードできます。
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