「Apple Watch Ultra 4」使ってみたレビュー、重いしデカイけどバッテリー持ちはバツグンでiPhoneなしでも高精度

2026年9月18日(金)、Apple Watchの最上位モデルとなる「Apple Watch Ultra 4」が発売されました。ハイエンドモデルのApple Watch Ultra 4の性能やいかにということで、普段Apple Watch Series 3を使っているGIGAZINE編集部員が、実際にいろいろ使ってみました。
Apple Watch Ultra 4 - Apple(日本)
https://www.apple.com/jp/apple-watch-ultra-4/
◆圧倒的なバッテリー持ち
Apple Watch Ultra 4を使って最も素晴らしいと感じた点は、とにかくバッテリー持ちが良いという点です。BatteryPhoneでApple Watch Ultra 4のバッテリー残量をグラフ化してみたのが以下の画像。紫色の線がApple Watch Ultra 4のバッテリー残量を表しており、縦軸がバッテリー残量、横軸がバッテリー残量を計測した時間を表しています。24時間使ってもバッテリー残量は30%前後減るだけなので、丸2日間は余裕でバッテリーが持ちました。
フル充電の状態から丸2日使うと、バッテリー残量は45%まで低下。

バッテリー残量30%の状態から丸1日使うと、バッテリー残量は1%まで低下しました。

続いて、付属の充電ケーブルと20W USB-C電源アダプタを使い、バッテリー残量が0%のApple Watch Ultra 4をフル充電するのにかかる時間を計測してみました。
バッテリーが0%になって電源がオフになった状態から、電源がオンになるまでにかかった時間は約3分。ただし、起動して操作できるようになるまでにプラスで1分ほどかかりました。

充電時のバッテリー残量の推移は以下の通り。バッテリー残量は充電開始から約10分で15%、約40分で55%、約1時間で65%、約1時間45分で100%まで充電することができました。

バッテリー残量を気にすることなく睡眠アプリで睡眠スコアを測定できるのは、Apple Watch Ultra 4の利点のひとつでした。

◆デカくて重い
バッテリー持ちが良い代わりに、Apple Watch Ultra 4はとにかくデカくて重いのが難点。バンドをかなりしっかりきつめに留めていても、Apple Watch Ultra 4が重いため本体が手首側にずれていく感覚があり、これが地味にストレス。
また、睡眠時にApple Watch Ultra 4を装着していると、通常のApple Watchよりもサイズが大きいからか異物感がより強く感じられます。特にうつ伏せになってApple Watch Ultra 4を装着した手が体の下にくると、腕が痛くなり姿勢を変えざるを得なくなりました。

◆新しくなったヘルスセンシングシステムの実力を確かめてみた
Apple Watch Ultra 4では生まれ変わった光学式センサーと電気センサーを搭載しており、ヘルスセンシングシステムが新しく生まれ変わっています。

これにより従来よりも高い頻度で心拍数をモニタリングすることが可能になっており、具体的には5秒に1回バックグラウンドで心拍数を測定しているそうです。これは、心拍数の測定頻度は前モデルであるApple Watch Ultra 3と比べると60倍という数字。
さらに、体がどのようにストレスに反応したり回復したりしているのかを知るための指標である「心拍変動(HRV)」も、より高頻度に測定されるようになりました。前モデルであるApple Watch Ultra 3と比較すると、HRVの測定頻度は24倍です。
この新しくなったヘルスセンシングシステムにより、従来のヘルスセンシングシステムとどのくらい測定値が異なってくるのか気になったので、Apple Watch Ultra 4とApple Watch Series 3を装着してウォーキングしたりランニングしたりしてみました。以下のスクリーンショットは左がApple Watch Ultra 4単体、右がApple Watch Series 3&iPhoneで計測したデータです。
ワークアウト時間・距離・アクティブキロカロリー・合計キロカロリー・上昇した高度・平均ペース・平均心拍数

スプリット

ワークアウト時の心拍数

歩行経路をマップにまとめたもの。

測定されたデータを比較しても、大きく変わるところはありません。ただし、Apple Watch Series 3はペアリングしているiPhoneと一緒に運動していますが、Apple Watch Ultra 4はiPhoneなしで運動しています。Apple Watch Ultra 4がiPhoneなしでワークアウトの詳細だけでなく、歩行経路まで正確に記録できていることには驚き。なお、Apple Watch Ultra 4はWi-Fiモデルがなく、GPS+セルラーモデルのみです。
運動しながら使ってみた感想としては、Apple Watch Ultra 4は手首を上げなくても時計を常に表示しておくことができる「常にオン」機能が使えるため、ランニング時などに「腕をパッと上げた瞬間にディスプレイの点灯が遅くて時計が見えなかった」ということが一切ないのが地味ながらも嬉しいポイントでした。ただし、「常にオン」機能はApple Watch Series 5以降、Apple Watch SE 3、Apple Watch Ultra以降のモデルで利用できるため、Apple Watch Ultra 4でなければ利用できないというわけではありません。
また、偶然行ったプールでスマートウォッチを装着したまま泳ぐことが可能だったので、Apple Watch Ultra 4を装着して泳いでみました。

ワークアウトアプリのスイミング(プール)で初めて運動量などを測定してみた結果が以下。泳ぐ前にレーンの長さを指定する必要がありますが、それ以外は自動でラップ数や泳ぎ方などを測定してくれます。測定されたのは運動時間・アクティブキロカロリー・合計キロカロリー・ラップ数・距離で、泳いだ距離と泳ぎ方の判定は正確でした。

◆Apple Intelligenceのオーディオインテリジェンスを使ってみた
Apple Intelligenceの新機能であるオーディオインテリジェンスを利用すれば、「サウンド認識」や「ミュージック認識」といった機能を利用できます。
「サウンド認識」は、iPhoneが手元になくてもサイレン・アラーム・ドアベルなどの音を検知し、知らせてくれるという機能。聴覚に障がいのあるユーザーや難聴のユーザーに役立ちます。有効にするにはiPhoneの設定アプリで、「アクセシビリティ」→「サウンド/名前認識」→「サウンド認識」の順にタップして、「サウンド認識」および「Apple Watchを使用して検出」を有効にすればOK。認識できる音は炎・サイレン・煙・猫・犬・電気器具・車のクラクション・ドアベル・ドアのノックガラスの割れる音・やかん・水の出しっ放し・赤ん坊の泣き声・せき・叫び声で、それぞれを認識するか否かを詳細に設定できます。

「ミュージック認識」はShazamを使って周囲で流れている音楽を自動的に検知し、スマートスタックに曲名とアーティスト名を表示するという機能。Apple Watchの設定アプリで「スマートスタック」を開き、「ミュージック検出」を有効にすればOK。

周囲で音楽が流れていると、スマートスタックに以下のように流れている音楽の曲名やアーティスト名が表示されます。なお、スマートスタックは文字盤を下から上にスワイプすると表示されます。

オーディオインテリジェンスには他にも、直前の15秒間に話された内容をテキストの抜粋として表示する「ライブ早戻し」や、1日の会話内容を大まかな要約にまとめる「Siri Recap」といった機能がありますが、これらの機能は2026年内にベータ版として提供される予定で、記事作成時点では利用不可能です。
また、Apple Watch Ultra 4ではSiri AIも利用可能となりますが、Siri AIは英語から順次対応中で、記事作成時点では日本語に対応していません。(Siri AIは2026年内に日本からも利用可能となる予定)
◆まとめ
実際に使ってみたところ、古いApple Watchと比べると文字盤を常に表示させる「常時オン」機能や血中酸素ウェルネスなど、さまざまな「古いApple Watchにはない機能」を楽しめたものの、Apple Watch Ultra 4でしか使えない機能はほとんどなし。「Siri AI」「ライブ早戻し」「Siri Recap」といったキラー機能になりそうなものは記事作成時点では未実装なため、「Apple Watch Ultra 4じゃないとダメな理由」は見つけられませんでした。
むしろ、2017年に発売された9年前のモデルであるApple Watch Series 3でも、最新モデルのApple Watch Ultra 4と心拍数やワークアウトの測定値といった「Apple Watchのメイン機能」はほとんど変わらないことがわかったため、「まだまだ使えるな」と感じてしまいました。
それでもバッテリー持ちの良さや、ディスプレイの大きさ、通常のApple Watchにはないゴツゴツしたデザインなど、Apple Watch Ultra 4でしか味わえない良さも確かにあるので、これらの要素を重視する人にはもちろんオススメできます。
なお、Apple Watch Ultra 4はAmazon.co.jpで税込14万2800円から購入可能です。
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