原作者直筆コメントも多数の美麗極まる「ちはやふるの世界~末次由紀原画展~ おこしやす京都篇」
「ちはやふるの世界~末次由紀原画展~ おこしやす京都篇」が2019年9月21日(土)から12月22日(日)まで、京都国際マンガミュージアムで開催されています。本展示会は、漫画家・末次由紀さん初の原画展で、末次さんが美麗な彩色を施したイラストのほか、手描きのネームノート、展示会のキービジュアルの制作過程を収めた映像などにより、末次さんの創作のすべてを堪能することができます。
ちはやふるの世界~末次由紀原画展~ おこしやす京都篇 | 京都国際マンガミュージアム
https://www.kyotomm.jp/event/exh_chihayahuru/
原画展が行われているのはミュージアム2階のギャラリー1・2・3。
ギャラリー入口では、鮮やかな着物姿の千早がお出迎え。なお、生原画が見られる展示会であるにもかかわらず、会場内は撮影OKとかなり太っ腹。
「BE・LOVE」2008年1号に掲載された「ちはやふる」連載予告イラスト。イラストの中には末次さんによる手書きコメントが寄せられているものもあり、このイラストには「10年後も高校生をしているなんてちっとも思ってなかった頃の3人です。 こんなことになろうとは 私も思ってなかったよ!」と、末次さんの自画像が添えられていました。
「BE・LOVE」の表紙やコミックス表紙はカラーイラストを展示。
コミックス1巻の表紙。表紙は元絵をPCで修正・加工して完成させており、上が末次さんの元絵、左下が完成品、右下が上と組み合わせて用いた花の絵。末次さんコメントによれば、デジタル修正で千早の口を上に移動させているそうです。
コミックス18巻の表紙。右上のイラストでは、湯飲みを持った深作先生が横向きに空中浮遊しているかのようですが、末次さんによると「紙をあますところなく使いたい」ということだそうです。1枚絵として仕上げているわけではなく、あとでデザイナーが組み合わせるのでこういう描き方もOKというわけです。
ネームノートはガラスケース越しながら実物展示が行われています。
末次さんのアトリエを再現した一角。
机の上は原画展のキービジュアルを描いている感じになっています。
ケース内のぬいぐるみ類はファンお手製グッズ。左側にある「オフィシャルまち歩きガイドブック片手に巡ってきました!」というあわら市フォトブックもお手製。右側に立ててあるマンガは「なかよしまんがスクール通信『るん』Vol.79」で、末次さんが15歳の時に描いた「月星夜」が256回期待賞に選出されて優秀作品として掲載されています。
第6首は生原稿展示が行われていました。額の下にはネーム展示もあり、原稿でどのように描き込まれたのかがよくわかります。
さらに、コラボ作品・他作品のコーナーでは、アニメ「3月のライオン」で担当したエンドカードなどが展示されています。
これらの美麗イラストは、すべてではありませんが複製原画(額装・サイン入り)の販売も行われています。キービジュアルはサイズが625mm×475mm×30mm、複製原画部分サイズが480mm×360mmで7万円(税別・送料別)。ほか4点(左上「紅葉―原画展描き下ろし―」、右上「蝶」、左下「太一」、右下「新」)はいずれも4万円(税別・送料別)。サンプルが展示されているこの5点以外も含めた、全13種の受注を受け付けています。
隣り合うスペースでは、キービジュアルの制作過程を追いかけた映像が上映されていました。
また、ここでは千早たちとともに並んで写真を撮ることもできる等身大POPが用意されていました。
「ちはやふるの世界~末次由紀原画展~ おこしやす京都篇」は12月22日(日)までの開催で、うち11月5日(火)までが前期、11月9日(土)からが後期となっていて展示替えがあります。会場である京都国際マンガミュージアムの入場料は大人800円、中高生300円、小学生100円で、本展示会はミュージアムに入場すると無料で見られます。
末次さんも「マンガ好きの天国」と大興奮のミュージアムなので、ぜひ「末次由紀原画展」とあわせて楽しんでください。
京都国際マンガミュージアムに来ました。なにここ!!!マンガ好きの天国じゃないですか!!!!! pic.twitter.com/NdNLDccNCM
— 末次由紀ちはやふる43巻12月発売! (@yuyu2000_0908) 2019年9月23日
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