レビュー

超絶複雑な交通制御を信号機の代わりに人力で体感できるゲーム「Traffix」


大都市では多くの自動車が列をなして走っているため、交通量の多い交差点では非常に複雑な交通制御が信号機により行われています。そんな信号の役割を人間が担当した場合、どれだけ難しいのかを体感できるゲームが「Traffix」です。TraffixはiOS・Android向けアプリが提供されているほか、Steam上でPC版も配信されているということで、さっそくプレイして信号機のありがたみを体感してみました。

Traffix: City Rush on the App Store
https://apps.apple.com/us/app/traffix-city-rush/id1465703539

Traffix (トラフィックス) - Google Play のアプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.infinity.traffix

Steam:Traffix
https://store.steampowered.com/app/1102580/Traffix/

今回はiOSアプリ版のTraffixをプレイします。上記URLからApp Storeのページにアクセスして、赤枠部分をタップ。アプリは有料で480円。買い切りタイプのアプリなので、あとから課金する必要などは一切ありません。


アプリのインストールが完了したら「開く」をタップ。


するとアプリが起動。ゲームをプレイするには赤枠部分にあるボタンをタップ。


Traffixで初期状態でプレイできるのは「チュートリアル」と、最も難易度の低い「ベルリン」のステージ。まずはチュートリアルを選択して「プレイする」をタップ。


ゲーム画面は以下の通りで、白地の背景状にカラフルに車線が引かれており、その上を自動車(赤枠部分)が走ります。


車線上に存在する赤色の丸印が信号となっており、ここで自動車は止まります。ユーザーが信号をタップすると、自動車が1台だけ信号を通り抜けます。


そのまま事故なく進めば、以下のように自動車に緑色のチェックマークが表示されます。各ステージでは事故にあわないように自動車を複数台進ませればクリアという目標が設定されており、だいたい「40~80台」程度の自動車を無事送り届ければステージクリアです。


複数台の自動車が列をなしている場合は、信号をダブルタップ。


すると、信号が赤色から緑色に変化。信号が緑の際は、当たり前ですが自動車は停止することなく走り抜けていきます。


緑色にした信号は、もう一度タップすることで赤信号に戻すことが可能。


赤信号で自動車が止まったまま一定の時間が経過すると、ドライバーはイライラし始めます。自動車上に以下のように時計アイコンが表示されると、イライラし始めた合図。


そのまま放置しておくと、自動車上のアイコンが怒り顔に変化。


すると、事故としてカウントされてしまいます。ステージクリア条件を満たす前に、事故件数が10件貯まるとゲームオーバーです。


道路上には「ユーザーが信号で交通制御できる白色の自動車」と「信号の影響を受けずに勝手気ままに走る黒色の自動車」の2種類が走っているので、白色の自動車が黒色の自動車にぶつからないよう信号を管理する必要があります。なお、事故が発生すると、以下のように自動車上にエクスクラメーションマークが表示されるので、これらはタップもしくはスワイプして削除する必要があります。事故った自動車をそのまま放置しておくと、さらなる追突事故の原因となってしまうので注意。


というわけで、既定の数の自動車を無事送り届けたらチュートリアルはクリア。あとは各ステージをプレイするのみです。


最初にプレイできるのは、ドイツの都市ベルリンがステージ名となっている一般的な十字路。最初のステージということで、肩慣らしにちょうどいい難易度。

信号機の代わりに人力で交通制御する「Traffix」でベルリンの交差点を管理 - YouTube


イタリアのローマではラウンドアバウトを管理する必要があります。


インドネシアの首都・ジャカルタでは、左右両車線から合流のある道路を巧みに管理。


ギリシャ・アテネは四の字型の交差点です。


上海は大きなX字のようになった交差点が上層と下層に1つずつ。


モスクワはオーソドックスな上下2車線に2か所から合流してくる道路の交通制御を行います。上下2車線に垂直に交わるようにして走る車線がちょうど目隠しになっていて、度々自動車の衝突事故が起きてしまうのがポイント。


アイルランドの首都・ダブリンでは、線路脇を走る2車線道路と、そこに合流してくる車線をコントロール。


実際にプレイしてみるとこんな感じ。どこにでもありそうな交差点のようにも思えますが、プレイしてみると少し操作を間違えただけで事故が起きて一気に脳が混乱に陥るため、信号の偉大さを実感できます。

信号機の代わりに人力で交通制御する「Traffix」でダブリンの交差点を管理 - YouTube


エジプトの首都・カイロに存在するラウンドアバウト。


ここまでプレイしてきて初めてノーミスでクリアすることに成功。すると、「カオスモードのロック解除」と表示されたので、これをタップ。


説明によると、カオスモードは警察のパトカーだらけのモードとのこと。ノーミスでクリアすると解放される難易度がさらに高いモードのようです。


カオスモードでカイロの交差点を管理すると以下のようになります。どうやらカオスモードは信号待ち中の自動車のイライラ度が表示されないモードのよう。ただし、それ以外は大きな差異は感じられませんでした。

信号機の代わりに人力で交通制御する「Traffix」でカイロの交差点を管理 - YouTube


オーストラリア・シドニーはU字型の道路を垂直に横切る道路が交わる交差点。


キューバの首都ハバナは、飛行機の滑走路を通り抜ける道路。見た目はかなりシンプルですが、プレイしてみるとかなり難易度は高め。


インドのニューデリーは、骨の関節部分のような形状の道路をコントロールします。


ニュージーランドのオークランドは、ハバナのステージをより難しくしたかのよう。


スペイン・バルセロナにある直径の小さなラウンドアバウト。直径が小さいので、あまり車間距離を詰めすぎるとカーブ時に接触してしまいます。


ハンガリーの首都・ブダペストは、2本の線路が交わる十字路。


ラスベガスは、3車線の道路に2か所から合流するというステージ。2つの側道のうち片方から自動車を合流させまくると、もう片方の側道から自動車を合流させるのが困難になるだけでも厄介なのに、同じような側道からの合流を反対車線でも行わなければならないため脳のリソースをかなり食われるステージです。


さらに、東京というステージもあります。ニューデリーをさらに難しくしたかのようなステージでめちゃくちゃ複雑に見えますが、制御のための法則を見つけると割と簡単に管理できるようになります。

信号機の代わりに人力で交通制御する「Traffix」で東京の交差点を管理 - YouTube


実際にプレイしてみると、単純そうな信号の切り替えによりいかに交通制御がスムーズに行われているかが実感できます。普通のパズルゲームのような感覚でプレイでき、脳をフル回転させて信号をタップしまくる力業でクリアするもよし、交差点上に存在する規則性を見つけ出して機械的に信号を操作してクリアするもよしと、想像以上にいろんなプレイの仕方が楽しめるゲームとなっています。

ただし、ステージはひとつクリアするごとに、次の新しいステージが解放されるシステムとなっているため、1度クリアしたステージ以外はいつでもプレイできるわけではないというのは難点です。

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in レビュー,   モバイル,   ソフトウェア,   乗り物,   動画,   ゲーム, Posted by logu_ii

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