「アベンジャーズ/エンドゲーム」シーン追加バージョンが劇場公開へ
映画では、キャストやスタッフの名前が流れるエンドクレジット後にオマケ的なシーンが挿入される作品があります。「マーベル・シネマティック・ユニバース」では、単なるオマケにとどまらず、次の作品と関連する重要シーンになっていることもあるのですが、これまでの集大成的作品である「アベンジャーズ/エンドゲーム」ではこのシーンがありませんでした。ところが、プロデューサーのケヴィン・ファイギ氏によると、「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」公開前に、「アベンジャーズ/エンドゲーム」のエンドクレジット後シーン追加版を公開する予定があるとのことです。
Avengers: Endgame Returning to Theaters Next Week With New Post-Credits Scene
https://screenrant.com/avengers-endgame-rerelease-post-credits-scene/
この情報は、映画情報サイト・Screen Rantが「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」についてファイギ氏にインタビューした中で明らかになったもの。
ファイギ氏によると、シーンが追加されて「アベンジャーズ/エンドゲーム 完全版」的なものになるわけではなく、削除されていたシーンが復活するものだとのこと。ちょっとしたトリビュートになっており、見ればちょっとばかり驚くものだそうです。よく映画のBlu-rayやDVDには特典映像として、本編で使用されなかった未公開シーンなどが収録されることがありますが、それを劇場のスクリーンで見られるようなもの、とScreen Rantは例えています。
ただ、マーベル・シネマティック・ユニバース作品ではエンドクレジット後のもう1シーンはおなじみの光景で、「アイアンマン」ではS.H.I.E.L.D.長官のニック・フューリーがスタークのもとを訪れたり、「アベンジャーズ」ではヒーローたちが作中の会話に出てきたシャワルマを黙々と食べたりしていました。むしろ、エンドクレジット後に何もなかった「エンドゲーム」の方が異例の存在で、Wikipediaの「List of films with post-credit scenes(クレジット後のシーンがある映画のリスト)」のページに「『エンドゲーム』にはない」と注記されているほどです。
このシーン追加版の公開時期は「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」公開前のタイミングだとのこと。ただし「エンドゲーム」は「X-MEN:ダーク・フェニックス」や「メン・イン・ブラック:インターナショナル」といった作品の公開でスクリーンを奪われた形となっており、公開規模がどういったものになるのかはまだ不明です。
なお、「アベンジャーズ/エンドゲーム」は全世界興行収入が27億4400万ドル(約2950億円)で歴代2位を記録。歴代1位の「アバター」(27億8800万ドル・約3000億円)までわずかというところまで来ているため、この記録を狙ってのキャンペーンなのではともいわれています。
All Time Worldwide Box Office Grosses
https://www.boxofficemojo.com/alltime/world/
日本国内では公開から8週間で興行収入60億円以上、観客動員400万人以上を記録し、2019年6月27日(木)で上映終了の予定。シーン追加版の公開があるかどうかは不明です。
ちなみに、「マーベル・シネマティック・ユニバース フェイズ3」はこの「アベンジャーズ/エンドゲーム」と「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」で完結。次のフェイズ4については、ファイギ氏が2019年7月開催のサンディエゴ・コミコンで情報を公開する見込みです。
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