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Twitter公式の「Mac向けTwitterアプリ」が復活、Appleの「Project Catalyst」がさっそく功を奏する


2019年6月に開催された開発者向け会議「WWDC 2019」の中で、AppleはMac向けOSの最新バージョンとなる「macOS Catalina」を発表しました。この中でAppleはMac向けのアプリケーションとiOS向けアプリを1つのコードで作成できるようになる「Project Catalyst」を発表したのですが、この影響でさっそくMac向けの公式Twitterアプリが復活することが明らかになっています。

Twitter for Mac is coming back!
https://blog.twitter.com/engineering/en_us/topics/insights/2019/twitter-for-mac-is-coming-back.html


Appleが発表した「Project Catalyst」は、同一のコードでiOS・iPad・Mac向けのアプリケーションを簡単に構築できるようになるというものです。これまで開発者はiOSアプリとMacアプリを別々に開発する必要がありましたが、Project Catalystの登場により、同一のコードで異なるプラットフォーム向けのアプリケーションを簡単に作成できるようになったというわけ。

このProject Catalystを用いて、Twitter公式がiOS向けに提供していた公式アプリから、Mac向けの公式Twitterアプリを作成していることを明らかにしました。Twitterは公式ブログ上で「Project Catalystによって、既存のiOSコードをベースにTwitterをMacに戻すことができることに興奮しています」と記しています。Twitterは共有コードをベースに公式のMac向けアプリを開発することで、メンテナンス効率を維持しながら、既存のiPad上でのユーザー体験に加えてMacアプリ独自の機能なども付け加えることができるとしています。

Twitterが開発中の公式アプリのビジュアルも公開されています。


Twitterは公式によるMac向けアプリ「Twitter for Mac」を2018年2月に終了し、ユーザーにはブラウザからTwitterを利用するようにと推奨していました。TwitterはTwitter for Macのサービスが終了した理由を、「Twitter for iOSとTwitter for Macという2つの別々のコードベースをサポートすることはもはや不可能になっていたから」と説明しています。しかし、Project Catalystの登場により、同一のコードベースでアプリケーションのサポートが行えるようになったため、Twitterは再びMac向けに公式アプリを提供できるようになったというわけです。

Twitterは「iOSコード上でMac固有の主要な動作をサポートすることで、比較的低い長期メンテナンスコストで、iOSとMacのアプリケーション間で同等の機能を維持できるようになります」と語っており、Project Catalystにより異なるプラットフォーム上でアプリを提供しながらも、低いメンテナンスコストを維持できることを喜んでいます。

なお、Twitterは「MacユーザーはTwitter上で最も熱心なユーザーのひとり」であるとして、Mac向けには他のプラットフォーム向けに提供されているTwitter公式アプリと同等の機能と、「驚くべき新機能」を兼ね備えた、全く新しいネイティブアプリを提供する予定であるとしています。搭載予定の機能として、動的コンテンツを含むサイズ変更可能なウィンドウ、複数ウィンドウのサポート、ネイティブ通知、ドラッグアンドドロップ、キーボードサポートなどを挙げています。

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in ソフトウェア,   ネットサービス, Posted by logu_ii

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