クラウドゲーミング機能を搭載したオープンソースのゲームボーイエミュレーター「Gameboy.Live」
![](https://i.gzn.jp/img/2019/05/13/gameboy-live/00_m.jpg)
「Gameboy.Live」は中国のソフトウェアエンジニアのAaron Liu氏がオープンソース開発するゲームボーイのエミュレーターです。Gameboy.Liveはゲームボーイ用のゲームROMをプレイできるほか、Telnetでサーバーにアクセスすることでクラウドゲーミングも可能となっています。
GitHub - HFO4/gameboy.live: ????️ A basic gameboy emulator with terminal "Cloud Gaming" support
https://github.com/HFO4/gameboy.live
Liu氏によると、Googleが開発したプログラミング言語のGoを学習する一環として、デスクトップ上でゲームボーイのゲームが遊べるGameboy.Liveを開発したとのこと。Gameboy.LiveはGitHubで実行可能ファイルが配布されているほか、公開されているソースからビルドすることもできるそうで、バージョン1.11以上が必要となります。なお、ライセンスはMIT Licenseです。
Gameboy.Liveの大きな特徴が、Telnet通信を使ったクラウドゲーミングが可能だというところ。Gameboy.Liveにはクラウドゲームサーバーを構築する機能も搭載されているので、自分で用意したマシンにGameboy.Liveを導入することで、いつでもどこでもゲームボーイをプレイできるクラウドサーバーを構築することが可能です。ゲームのシミュレーションとレンダリングは完全にサーバー上で行われるとのこと。
Telnetで接続するクラウドゲーミング機能はどんな感じなのか、以下の画像をクリックすると、実際にクラウドゲーミング機能を利用するところをGIFアニメで見ることができます。
![](https://i.gzn.jp/img/2019/05/13/gameboy-live/01.jpg)
そんなGameboy.Liveの機能は以下の通り。
・CPU命令のエミュレーション
・サウンドのエミュレーション
・グラフィックのエミュレーション
・タイマーと割り込み
・GBカートリッジのメモリアクセスはノーマル・MBC1・MBC2・MBC3に対応
・クラウドゲーミング機能
・ROMデバッガ機能
また、Liu氏は、記事作成時点で「ゲームボーイカラーのエミュレーション」「MBC4、MBC5、HuC1のカートリッジへの対応」「サウンドエミュレーションの完成度の向上」「カートリッジレベルでのゲームの保存と復元」「エミュレータレベルでのゲームの保存と復元」「クラウドゲーミング機能を使ったマルチプレイヤー対応」などを「将来的に実装したいTODOリスト」としてまとめていました。
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in ソフトウェア, ゲーム, Posted by log1i_yk
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