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Nintendo Switchで驚愕のVR体験が満喫可能になる「Nintendo Labo Toy-Con 04: VR Kit」を任天堂本社で体験してきた


ダンボールとNintendo Switchを使い、ユーザーがその手であそびをつくることができるという「Nintendo Labo」に、新しくVRを楽しむことができる「Nintendo Labo Toy-Con 04: VR Kit」(VR Kit)が2019年4月12日(金)に登場します。そんなVR Kitを発売より一足先に体験できる機会を得られたので、京都にある任天堂本社へ行って「Nintendo Switchで体験するVRとは何ぞや?」ということを体験してきました。

Nintendo Labo Toy-Con 04: VR Kit(ブイアール キット)| Nintendo Labo | 任天堂
https://www.nintendo.co.jp/labo/kit/vr.html

Nintendo Labo VR KIT 紹介映像 - YouTube


2019年の3月某日、京都市内にある任天堂本社へやってきました。


パッと見は任天堂要素皆無ですが、よく見ると建物の隅っこに「Nintendo」の文字を発見。


というわけで、任天堂本社に潜入し、さっそくVR Kitで作ることができる6つのToy-Conを見せてもらいます。左からバズーカ(オレンジ)・カメラ(青)・VRゴーグル(黄色)・ゾウ(グレー)・トリ(白)・風(水色)で、VRゴーグルが文字通りゴーグルとなっており、これをバズーカ・カメラ・ゾウ・トリ・風という5つのToy-Conと組み合わせて使うこととなります。


VR Kitはこれまでの「Variety Kit」や「Robot Kit」と同じように、「つくる」「あそぶ」「わかる」という3つの要素から成り立っています。


まずは、キットに付属しているダンボール製のパーツを自分で組み立てて、Toy-Conを自分の手で「つくる」必要があります。


パーツはダンボール製で、ハサミやノリなどを一切使うことなく簡単に組み立て可能。Nintendo Switch上には「動く説明書」が表示されるので、紙の説明書とにらめっこしながら組み立て作業を行うプラモデルなどとは一線を画するわかりやすさで組み立てをサポートしてくれます。


そしてNintendo Switchと組み合わせて「あそぶ」パート。今回は任天堂本社でこの「あそぶ」パートをガッツリ体験してきました。


最後はToy-ConとNintendo Switchがどうやってゲームと連動しているのかが「わかる」という部分。Toy-Conは自分の手で「つくる」必要があるので、その時点で「なるほどここのパーツがこうなってこの動きを実現しているのか……!」ということがわかるのですが、それに加えてゲーム内の専用コンテンツで何に使用しているのかわからなかったパーツがどういう役割を担っているかなどの理解を深めることができます。


VR Kitの核ともいうべき「VRゴーグル」がコレ。どのToy-Conで遊ぶ場合もこのVRゴーグルを使う必要があり、このVRゴーグル単体で遊ぶこともできます。


反対から見るとこんな感じ。VRゴーグルにはヘッドバンドなどは一切なく、遊ぶ際は手で持って頭にくっつける必要があります。ゲーム中にVRにのめり込んでゴーグルを持つ手に力が入っても大丈夫なように、中はプラスチック製のパーツで補強されています。2つのレンズが入っていることからわかるとおり、VR Kitでは解像度1280×720ピクセルのNintendo Switchのディスプレイ上に映し出された映像を2つのレンズでVR映像に変換するので、解像度はそれほど高くありません。ただし、だからといってVRゲームのクオリティが低いということは一切ありません。専用Toy-ConやゲームのVRとの親和性の高さにより、視覚以外の五感もフル活用してVRとしての没入感を高めている感じです。


ゴーグルは弧を描くようにカットされているので、頭とゴーグルの間の隙間はそれほど気になりませんでした。また、ゴーグル本体と頭がくっつく部分にはグレーのプラスチックパーツが配置されているので、肌がダンボールの断面に当たって痛いと感じることもありませんでした。


VRゴーグル単体で遊ぶ場合は以下のようにオレンジ色のカバーを装着して、ゴーグルからNintendo Switch本体が外れないようにしてから、両手で頭にくっつける必要があります。頭には手で固定することとなるので、バンドでVRゴーグルを頭に固定した際に生じる束縛感や首の疲れは一切なし。VR Kitで楽しめるゲームはどれも数分程度で終わるものばかりなので、ゴーグルを手で持ち続けることで発生しそうな腕の疲れなどは体験会の1時間弱では感じられませんでした。また、ゴーグルは眼鏡を装着したままでも問題なく使用でき、体験会に参加した編集部員3人は全員が眼鏡着用者だったものの、試遊時に「眼鏡がゴーグルにぶつかる」などの不満は一切出てきませんでした。なお、VRゴーグルはダンボール製なので通気性が悪く、熱中し過ぎるとゴーグルの目を当てる部分が蒸れてくるという欠点があります。


VRゴーグルと専用Toy-Conを組み合わせて遊ぶゲームは、水中カメラ・おうちカメラ・つみきパズル・らくがき・トリ・トリラリー・ノリノリジャンプ・バズーカ・対戦!カバズーカなどが用意されており……


他にも「VRひろば」の中には64種類のゲームが用意されており、中にはVRゴーグル単体で遊べるゲームもあります。


体験会では、VRゴーグル単体で遊ぶことができる「ブロックをこわせ」という名称のVR版ブロックくずしをプレイ。


プレイヤーの視点はブロックくずしのボールを弾くバーの付近にあり、バーで弾いたボールや崩したブロックの残骸が空から降ってきます。普段は完全に俯瞰でプレイするブロックくずしですが、視点が変わるだけで思わず「ウワっ!」と声が出そうになるほどスリルと躍動感が増します。ブロックくずしはシンプルなゲームなので、細かい説明なしですぐにゲーム性を理解でき、さらに難しい操作も一切必要ないので、操作やゲーム性がVRへの没入を阻害することはありません。それでいて目の前にボールやブロックが迫ってきたり遠ざかったりという光景が連続して訪れるので、驚いたり一安心したりしているうちに一気にゲームの中に引き込まれていく感じ。正直なところ、この他にプレイさせてもらった専用Toy-Conを使ったゲームと比べても全く見劣りすることのない出来栄えで、無数に存在するゲームの中からVRに適したものを任天堂が的確に選抜してきた感がものすごくあります。


VR版ブロックくずしがどんな感じのゲームなのかは、任天堂が公開している以下のムービーでもチェックできます。

【Nintendo Labo】VRゴーグル3 - YouTube


なお、VRゴーグル以外にもバズーカ・カメラ・ゾウ・トリ・風といった専用Toy-Conを使ったゲームプレイや、VR Kit版Toy-Conガレージでどんなことができるのかも体験してきたので、それぞれ以下の記事でチェックしてみてください。

・2019年04月02日 00時00分
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・2019年04月02日 00時00分
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・2019年04月02日 00時00分
「Nintendo Labo Toy-Con 04: VR Kit」の「ゾウToy-Con」の長い鼻は3Dペイントで大活躍する画期的なVRデバイスでした - GIGAZINE


・2019年04月02日 00時00分
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・2019年04月02日 00時00分
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in レビュー,   取材,   動画,   ゲーム, Posted by logu_ii

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