無料で商用利用も可能な「ナショ文字」風フォント「851ゴチカクット」
1937年から1987年まで松下電器産業(現:パナソニック)がナショナルブランドのロゴ書体として使用していた「ナショ文字」は、80年以上前にデザインされてフォントでありながら、電気グルーヴや明和電機などのロゴにも影響を与えているとみられる日本初の有名フォントです。その読みやすくスタイリッシュな独特の見た目をイメージして作られたフリーフォント「851ゴチカクット」が、無料で配布されています。
851ゴチカクット仮配布だす
http://pm85122.onamae.jp/851Gkktt.html
851ゴチカクットの制作者である8:51:22 pmさんは、以前にも851レトロゴというナショ文字風のロゴを制作していた人物。851ゴチカクットは記事作成時点では未完成となっており、収録文字数は1344文字なので、表示できない漢字もありますが、ひらがな・カタカナ・アルファベット・数字にはしっかり対応しています。
https://t.co/kIwyoNc2K3
— 8:51:22 pm / やごいにーにー (@pm85122) 2019年2月10日
電機文字っぽいフリーフォント「851ゴチカクット」作成途中の仮配布(=かなり未完成)バージョンを公開しました。
まだ教育漢字しか対応してませんが、それでもよければダウンロードしてご自由にお使いください。 pic.twitter.com/eMGBpv3irm
◆ダウンロード&インストール
PCで851ゴチカクットを使えるようにする方法はとても簡単。まずは配布ページにアクセスして、ページ上部にある「851ゴチカクット Ver 0.01」をクリック。
以下のようなウインドウが開かれる場合は「OK」をクリック。
すると、851ゴチカクットがZIPファイルなどではなくTTF形式のデータとしてそのままダウンロードできるので、右クリックから「インストール」を選択。これでPCへのインストールが完了です。
◆851ゴチカクットの字例
851ゴチカクットの記事作成時点での収録文字数は1344文字。表示できる文字の一例はここからチェックできます。
実際に文字を入力するとこんな感じ。半角英数字のみプロポーショナルフォントとなっています。
記事作成時点での収録漢字の数は、教育漢字を含み1097文字です。
◆権利関係
改造・再配布は自由ですが、著作権は一切放棄していないため、「自分で作ったとか言い張るのはNGでお願いします」とのこと。商用利用も可能で、チラシや同人誌、動画などで自由に使ってOKであり、使用時に作者の8:51:22 pmさんに許可を取る必要も一切ありません。ただし、851ゴチカクットが原因で起こったいかなる損害にも作成者(8:51:22 pm)は責任を負いませんとのこと。また、851ゴチカクットはあくまでもデザインフォントであるため、教科書体のような厳密なとめ・はね・はらいは再現していないそうです。
なお、特に許可は必要ないとのことですが、使用報告には「普通に作者が大喜びします」とのことです。
8:51:22 pm / やごいにーにー(@pm85122)さん | Twitter
https://twitter.com/pm85122
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