背中のハリのせいで孤独なハリネズミを主人公にしたクリスマスムービーがTwitter上で大反響

オーストリアに拠点を置く中東欧最大規模の金融サービスプロバイダである「Erste Group」が2018年のクリスマスシーズンに向けたキャンペーンを実施し、1匹のハリネズミを主人公にしたアニメーションを公開しました。心温まるストーリーが多くの人々の心を捉え、TwitterやYouTube上で大きな反響を呼んでいます。

Erste Group runs viral Christmas campaign in five countries
https://www.erstegroup.com/en/news-media/news-views/2018/12/03/christmas-2018-facebook-video

ムービーはYouTubeにも投稿されており、記事作成時点で60万回近い再生数を記録しています。

What would Christmas be without love?

紅葉が美しい季節、森の中にある学校に転校してきたのは……

背中のトゲが印象的なハリネズミ。クラスメイトの動物たちもハリネズミを初めて見るのか驚いた表情です。

ハリネズミが机と机の間の通路を通ろうとすると……

ハリが邪魔でうまく通れません。キツネの机にのっていたノートやペンを落とし、ウリ坊の机をガタガタと揺らしてしまいます。

ようやく自分の机にたどり着きました。

リスは小さくハリネズミに手を振ってくれましたが……

他のクラスメイトは机をずらし、ちょっと距離を開けます。

通学バスに乗り込んだハリネズミ。

空いてる座席を探しながら通路を歩き、ウリ坊の横が空いているのを見つけましたが……

背中のハリが怖いのか、すっと荷物を置かれてしまいました。

落ち込んだハリネズミに気遣わしげな視線を向けるリス。

ハリネズミは1匹で一番後ろの広い座席に腰掛けました。

学校でもハリネズミはひとりぼっち。クラスメイトがサッカーをしている様子をベンチに座って見ていると……

「一緒にサッカーしようぜ！」という雰囲気で、ウサギがサッカーボールを蹴ってくれました。

笑顔を浮かべてボールを待ち構えるハリネズミでしたが……

ボールがハリに突き刺さり、しぼんでしまいました。

ダメだこりゃ、という雰囲気の3匹。

ブランコに乗る友達の背中を押していくウリ坊。

次はハリネズミの番ですが……

押すとハリが刺さってしまうため、ウリ坊はハリネズミの背中を押せません。

通学バスでも寂しそうな表情を浮かべるハリネズミ。

そんなハリネズミに声をかけてくれたのは……

リスでした。ハリネズミは嬉しそうな顔で横に座ります。

しかし、バスが揺れた拍子にハリがリスに刺さってしまいます。

痛そうな表情のリスと、それを見て悲しそうに顔をゆがめるハリネズミ。

自分からリスの横から後部座席に移動したハリネズミは、寂しく外の景色を眺め……

いつしか季節は冬になりました。

クリスマスになり、森の学校にもきれいなイルミネーションやクリスマスツリーが飾られます。

何かを耳打ちする動物たちと、後ろの方でポツンと座るハリネズミ。

意味深な笑いを見せて教室から出て行く動物たち。

ハリネズミは悲しそうな表情を浮かべます。

寂しく教室を出るハリネズミを待ち構えていたのは……

クラスメイトの動物たち。なんと、ハリネズミのためにサプライズプレゼントを用意してくれていたのです。

おずおずとプレゼントを受け取り……

箱の中を探すハリネズミ。しかし、プレゼントが入っている様子はありません。

「どういうこと？」と不思議そうなハリネズミに……

リスは飛び散った梱包(こんぽう)材を差し出します。

いったいどうするのかと思うと、と梱包材をハリネズミのハリに刺しました。

クラスメイトたちも協力して梱包材をハリに刺し……

ハリがすっぽりと梱包材のクッションで覆われました。

これでもう、ハリネズミに触ってもハリが刺さりません。リスが最初にハリネズミをハグすると……

クラスメイトたちも一斉にハグします。ハリネズミはみんなの優しさを感じ、嬉しそうに目を閉じました。

森の仲間たちにとって、心温まるクリスマスになったようです。