メモ

長年続いた結婚では幸福度が変わらないのに行動や関係は大きく変化する


by StarFlames

結婚にはさまざまなステージがあり、結婚やパートナーについてどう思うかということも月日と共に変化していきます。では、結婚全体を見た時に、どのようなことがわかるか?ということで、ペンシルバニア州立大学の社会学者Paul Amato氏と、ブリガムヤング大学のSpencer James氏が調査を行いました。

Changes in Spousal Relationships over the Marital Life Course | SpringerLink
https://link.springer.com/chapter/10.1007/978-3-319-71544-5_7

How happiness in marriage changes over time — Quartz
https://qz.com/1315193/how-happiness-in-marriage-changes-over-time/

2人の研究者は、1980年から2000年にわたって行われた結婚についての研究「(PDFファイル)Marital Instability Over the Life Course」の被験者1617人のデータを分析するという方法で、年月と共に夫婦の幸福度や行動がどう変化するかを調べました。この研究の被験者は全員、研究開始時に既婚であり、研究が終了した段階で結婚を続けていたのはその半数だったとのこと。残り半数は、離婚や死別、あるいは単純に研究をドロップアウトしていました。

Amato氏とJames氏は、上記の被験者のうち離婚に終わった人々のデータを、結婚を持続させた人とわけて記録を行いました。そして、単に「幸福」というあいまいな概念に焦点を当てるのではなく、両カップルの不和の割合と、共に行動する割合を調べました。

まず、幸福度合いの変化がこんな感じ。紫色の線が離婚しなかったカップル、青い線が離婚したカップルを示します。結婚を持続させているカップルは最初の10年に幸福具合が少し減少傾向にありますが、結婚30年後から再び上昇しています。一方で、離婚したカップルは月日と共に幸福具合が減少しています。


しかし、結婚を持続させているカップルは幸福度合いにほとんど変化がなかった一方で、カップル間の関係は大きく変化していたことがわかりました。以下は濃い紫の線が不和の割合、紫の線は幸福度合い、水色の線は行動を共にする割合を示します。時間とともに不和の割合は著しく減少。一方で行動を共にする割合は結婚20年目あたりまで減少していますが、それ以降は大きく増加しています。特に結婚40年以降は新婚当時と同じぐらいに食事を共にし、社会生活を送り、共に楽しみを持っています。


また、1つの結婚であっても、夫・妻それぞれの見方によって差異があることがわかりました。

以下の図は、上2つの線が結婚を持続しているカップルの幸福度を示すもので、薄紫が夫、濃い紫が妻の幸福度です。そして下2つが離婚したカップルの幸福度で、水色が夫、青が妻。いずれも夫の幸福度の方が高く、特に離婚したカップルにおいて男女差が大きくみられます。


幸福度合いは主観的なものですが、言い争う頻度や行動を共にする頻度は客観的な指標となります。全ての結婚にはそれぞれの浮き沈みがあるものですが、今回の研究は、これまで行われた研究と異なり、具体的な行動がどう変化するのかを示した点が新しいといえます。

by Noelle Otto

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in メモ, Posted by logq_fa