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姫とゲーマー 第6話「炎上・私刑・修羅場、許されざる姫」後編


◆これまでのあらすじ

・第1話「不正してでも実況動画ランキングトップ10を目指す姫」
「姫宮ありか」はゲームのプレイ動画を見るのが好きで、自分のプレイ動画を投稿して見せるのも好き。みんなにコメントでおだてられまくった結果、女子高生という立場を最大限利用するため、日夜顔出しで実況するように。さらに「みんなからいろいろチヤホヤされたい!ほめられたい!」という欲求がぐんぐん高まり、「アイドルみたいに注目を集めたい!」という自意識過剰さを爆速でこじらせる。そして動画人気ランキングの順位に執着するようになり「常にランキングに表示されたい、トップ10に食い込みたい!」という願望を抱えるに至る。が、さすがに現役女子高生&見た目の良さをウリにしても上には上がいて、トップ10まであと一歩届かない。「なんとかしたい」と切実に思い悩んでいたある日、たまたま自分と同じ高校の同じ部に、すさまじい腕前のゲーマー男子がいることを発見。壁ドンして協力を強制するという大暴挙に出る!

・第2話「はじめてのゴーストプレイ配信をする姫」
「姫宮ありか」はもろもろの実況用機材とARヘッドセットを組み合わせることによって完全リモートワーク環境を自室とゲーマーの部屋に構築、高校生のレベルを超えたいろいろなパワーによって「イカトゥーン2」を捏造リアルタイムプレイ&ライブ実況することについに成功する。「Mai-HiMe」としてトップ10ランキングに食い込み、めちゃくちゃはしゃぎまくるが、そこで重要な事実に気付く。

・第3話「ゲーム実況外のリアルの姫」
「Mai-HiMe」=「姫宮ありか」だということにゲーム部の部長が気付く。バラさないのと引き替えに、夏祭りに部員のみんなといっしょに来るようにと言われ、ついでなのでそのまま実況ランキング5位までたどり着いたので追撃するため、浴衣を着て実況することを思い付く。その姿を見てゲーマーは「なんで実況ってのをしてるんだ?」と根本的な部分の質問をする。

・第4話「承認欲求のバケモノと化した姫」
あらゆるイベントを利用し、挙げ句の果てにゲーマーの親まで籠絡していく「姫宮ありか」は、その勢いのままランキングをどんどん駆け上がっていく。そして初詣実況でひいたおみくじの結果にイヤな予感がしつつも、このままの調子でいけば大丈夫だと思い込むことにした。本当はもうやめるべきなのに。

・第5話「今、運命の輪が廻る」
ついにランキング1位を射程圏内に捉えた「姫宮ありか」はゲームプレイのライブ実況でランキング1位たちと対戦して勝利することで公開処刑することを計画し、実行に移す。圧倒的に不利な状況だったがついに逆転、とうとう頂点を極めたかに見えたが、「姫宮ありか」自身がプレイしていないことがリアルタイム配信でネット中にバレてしまう。

・第6話「炎上・私刑・修羅場、許されざる姫」前編
「姫宮ありか」はネット上で炎上してしまい、私刑が始まる。その影響はあっという間に「現実」である学校にまでおよび、さらに「姫宮ありか」の自宅にまで迫りつつあった。

◆姫とゲーマー 第6話「炎上・私刑・修羅場、許されざる姫」後編



……姫とゲーマー最終話「姫の、姫による、姫のための」(2018年8月掲載予定)につづく。

なお、最終話掲載後、まだ作画が未完状態の第3話を完成させ、その後、メイキング資料付きの電子書籍としてまとめる予定です。


その後、フルカラー・フルデジタルマンガの第2作目として、違うカテゴリのサンプル例ということで「魔道書交換日記」というものを全7話で掲載予定としています。

◆作画担当・原作担当プロフィール

マンガ・キャラクターデザイン:椒いお(はじかみ いお)
https://twitter.com/hajikamimi



原作・脚本:三九二 京(みくに けい)
https://twitter.com/392kei



◆本編掲載後のあとがきという名のチラ見せメイキング「フルカラーマンガ『姫とゲーマー』作成の軌跡」

・原作・脚本のちょっとしたQ&A
※もっとボリュームを増やしたものを電子書籍版に収録予定

Q:「どうやって今回の壮絶な展開に向かうストーリーは作られていったのですか?」
A:「あちこちで言っているのですが、まず事実上、ここ、第6話が最終話です。次の第7話は『最終話のその後』ではなく『2周目のその後、そして3周目へ』になります。1周目は部長が1年生の頃、2周目が『姫とゲーマー』、そして第7話が『3周目』になる流れです。物語の構造的に、キャラクター駆動で作るのは基本なのですが、キャラクターを作り上げた『世界』というのが必ず存在するはずで、その世界がずーっと過去・現在・未来と続いていっており、その中のひとつの時点を切り取って、ストーリーテリングしているのだ、という作り方です。キャラクターから世界が発生すると言うよりも、それぞれのキャラクターがここにいたるまでの時間の流れの中で、最も鮮烈な瞬間はどこだったのか?どこになるのか?そして理不尽な状況と決断は、どのようなものを積み重ねた末に起きてしまうのか?というようにしていくと、自然とああいう展開にならざるを得ない、ということになります。」

Q:「この前、電子書籍部から質問があったので代わりに聞きたいのですが、全7話というのはどういう理由で決まったのでしょうか?」
A:「本当は地上波アニメとして1クール全13話、あるいは全12話でいけるようにシリーズ構成されたものが存在する予定でした。途中の話でものすごいダイジェストで水着とか文化祭とかがわずか1ページでぶっ飛ばされていきますが、あれにもすべて本来は脚本が存在する予定だったのです。長さ自体も地上波アニメのボリュームで考え、かなりあちこちに細かい描写があるはずだったのですが、『誰がそんなにたくさん描くんだよ!!』ということでどんどん削っていき、削って削って削りまくり、これ以上はもう減らせないだろうという所まで圧縮しています。その結果、全7話という構成になっています。初期企画時には『全話一挙掲載』という予定だったので、可能な限りページ数を減らす必要があった、というのもありますね。」

Q:「あんまりTwitterで発言していないのでまとめようがなく、こういうのをやる羽目になっているのですが、炎上対策ですか?」
A:「忙しすぎていろいろ書いている暇がなく、リツイートを繰り返すボットみたいになってます。すいません……。本当はもっといろいろ書くべきなのですが。」

・作画担当の近況まとめ









なお、本作品「姫とゲーマー」は「GIGAZINEマンガ大賞」の応募作のサンプル・試作品を兼ねており、「こういうフルカラー・フルデジタルのマンガを掲載してデビューしたい!」という場合は以下のリンク先から詳細を参照して応募してもらえれば大丈夫です。

それでは引き続き、よろしくお願いします。

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・関連リンク
「GIGAZINEマンガ大賞」2018年7月度募集開始&トップ画メイキングはこんな感じ - GIGAZINE

in マンガ,   ピックアップ, Posted by darkhorse