思わず月が見たくなる「道行く人たちと一緒に望遠鏡で月を見上げてみた」動画が公開中
月は私たちが住む地球に最も近い星ですが、あまりにも身近すぎるため「しっかりと月を見るのは十五夜か皆既月食の時くらい」という人も少なくないはず。色んなところに移動式の望遠鏡を設置し、道行く人に「月を見てみませんか」と声をかけて月を見せるムービー「A New View of the Moon」が、YouTubeで公開されています。
A New View of the Moon
アメリカの大都市、ロサンゼルス。
「ある夜、アパートで退屈してた時に『望遠鏡を外に持ち出してみよう』と思いついたんです」と語るのは、映像作家のウィリー・オーバーストリートさん。
「月も出てたし、せっかくだしね」
オーバーストリートさんが望遠鏡を設置して数分すると、色んな人に声をかけられました。
「ねえ、それは何?」と自転車にのった男性が声をかけると、オーバーストリートさんは「望遠鏡ですよ。月を見てみますか?」と気さくに答えます。
道行く人にも「月を見てみませんか?」と誘うオーバーストリートさん。
「どこで月が見られるの?」と不思議そうなおばさんには……
「ここです、ここ」と教えてあげます。
のぞき込む人は本当にさまざま。警察官に……
女の子
年配の男性まで。
「月を見るから、ちょっと待ってて」と電話中の男性は、通話相手に断って望遠鏡をのぞき込みました。
「オーマイガー」
「オー、マーイ、ガーッ!」
「すごい、信じられない」
「本当にこれが月なの?」
驚く人々に「本当ですよ」と、オーバーストリートさんは笑いながら答えます。
「クレーターが見えるわ!かっこいい」と感激する女性。
「もうちょっと近づいてみて」と促された男性は、のぞき込み口に目を当てて「ワーーーオ!!」と感激の声をもらしました。
「こんなの初めて見た」という人も大勢おり、今まで本格的な望遠鏡でじっくりと月を見た経験がある人は、意外と少ないとわかります。
「まるで月が目の前にあるみたいだ」と驚く男性。
オーバーストリートさんは「この望遠鏡は、空に浮かんでいるあの月を映してるんですよ」と月を指さします。
この女性は、思わず頭上の月を見上げました。
空に見える月は、こんなに小さく見えます。
しかし、望遠鏡でのぞいてみると……
クレーターまではっきりと見える三日月でした。
思わずスマートフォンで撮影する人もいます。
「月に着陸したみたい!」とテンションが上がっている女性。
オーバーストリートさんは、「僕らはみんなこの小さな惑星に住んでいて、大きな月を見るとみんな同じ反応で感動するんだ、ってことがわかりました」と語ります。
「月を見ることで感じる連帯感はとても大切なことだし、もっと空を見上げてみようという気にさせてくれます」
「オ~」
「ワーオ」
思わず今夜の月を見上げたくなるムービーでした。
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