デザイン

多くの人を魅了するようなプレゼンテーションを行うためにはどんな工夫をするべきなのか?


プレゼンテーションは、自分の言いたいことを聞き手に十分に理解してもらうためのコミュニケーション方法です。しかしプレゼンテーションでの話し方やスライドのデザインが不十分だと、その効果がなかなか得られないことも。インフォグラフィックスを簡単に作ることができるサイト「Visme」で、魅力的なプレゼンテーションやスライドの組み立て方をまとめた電子資料が無料配布されています。

Presentation Design: A Visual Guide to Creating Beautiful Slides | Visme
https://www.visme.co/presentation-design/


・トークの構成を考える
トークは、もちろん起承転結を整えて分かりやすくすることが重要ですが、「どう話すか」というストーリーテリングを重視しなければならないと主張されています。ただ事実やデータを話すだけではなく、物語のように聞き手の記憶に刻まれるようなトークが重要とのこと。そのためには聞き手の感情を動かすように、ドラマチックな展開やハラハラするような流れも計画しなければなりません。自分の個人的なことも盛り込みながら聞き手を魅了するような展開を用意するべきとのこと。

そこでまず、どんな聞き手なのかを想定するのがよいとされています。聞き手の性別や年齢、聞き手に期待していること、聞き手の理解力、自分が話すことについて聞き手がどれだけ知識を持っているのかなどを事前に考慮する必要があります。


そしてプレゼンテーションをどうやって盛り上げるか、話をどのように展開するかを考えるために、マインドマップダイアグラムストーリーボードの作成が薦められています。

・「口で伝える」のではなく「見せる」ことを意識する
スライドとトークの内容が準備できても、それで十分とはなりません。聞き手に何かを訴える時、言葉のみで伝えるよりも、身ぶり手ぶりを交えて話すことが重要です。また、用意ができるのであれば実物を用意したり、実演することも必要です。一例として、ビル・ゲイツは2009年のTEDでマラリアの危険性を強調するために、講演会場内に蚊を放つパフォーマンスを行いました。


・話の落としどころはポジティブな内容にする
プレゼンテーションの専門家がTEDの講演を200種類検証した結果、最も効果的なプレゼンテーションは議論や盛り上がりがあるだけではなく、ポジティブに結論づけていることに気付いたそう。例えば、家庭内暴力についての講演では、被害者のつらい体験を話すだけではなく、彼らは素敵で愛すべき人だと強調されていたとのことで、ポジティブなキーワードは、Twitterなどのソーシャルメディアも介しながら、人びとの記憶に深く刻まれると解説されています。


・色の意味を理解する
スライドに白黒のテキストが並んでいても、聞き手をひきつけることはできません。そのためには内容に沿った色を選択する必要があります。例えば赤色は愛・情熱・エネルギーをイメージしますし、青は平和や平静を意味します。そういった色をバランス良く組み合わせることでメッセージを効果的に伝えることができます。


だからといって色をたくさん使えばいいという訳でもありません。バランスの取れたスライドを作成するためには「60-30-10」の法則を意識するのがいいとのこと。「60-30-10」の法則とは、使いたい色を3種類選び、一番基本となる色を全体の60%に、それに合わせる2色目を全体の30%に、そしてアクセントとなる3色目を全体の10%に配置するというものです。

・文章ではなく視覚で訴える
最新の研究によると、およそ65%の人は目で物事を理解する傾向にあり、人は文章よりも画像の方が素早く情報を認識できるとのこと。プレゼンテーションではどうしても言いたいことを何度も繰り返してしゃべってしまいがちですが、言葉よりも画像を多く使うことで、自分の言いたいことを聞き手に理解してもらいやすくなります。

しかし画像なら何でもいいというわけではありません。単調で使い古された素材写真ではなく、インパクトやユーモラスさを重視した高画質な画像を選ぶ必要があります。また画像がプレゼンテーションの内容に沿うように、画像をそのまま載せるのではなく、トリミングを行って構図にも気を払う必要があるとのこと。


文字を使う場合でも。文字の大きさや行間は読みやすさを第一に考えるよう薦められています。スライドを派手にするためにさまざまな種類のフォントを使う人もいますが、フォントの種類はなるべく同じタイプのものをそろえて統一感を意識することが重要とのことです。

プレゼンテーションは限られた時間の中で行わなければならないので、文章・画像だけではなく、分かりやすいグラフやチャート、さらに音声・ムービーも活用してインパクトのあるプレゼンテーションを行うことが薦められています。

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in ネットサービス,   デザイン, Posted by log1i_yk

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