メモ

2011年から2012年にiPhoneを使っていた人はGoogleから補償金として7万円もらえる可能性

By tenz1225

2011年6月から2012年2月にかけて、GoogleはiPhoneの標準ブラウザであるSafariで禁止されていた「ユーザーの行動履歴を追跡」するというプライバシー設定を迂回しており、イギリスの団体「You Owe Us」はこの件に関してGoogleに補償を求めるキャンペーン「Google You Owe Us」を立ち上げました。このキャンペーンではGoogleに対して27億ポンド(約4100億円)の補償を求めており、訴えが認められれば、過去にiPhoneを使っていた人を含む540万人のiPhoneユーザーは1人あたり500ポンド(約7万6000円)を受け取れる可能性があります。

iPhone owners could claim $672 each from Google for bypassing Safari privacy settings | 9to5Mac
https://9to5mac.com/2017/11/30/google-safari-work-around-class-action-suit/

Home - Google You Owe Us
https://www.youoweus.co.uk/


発端となった問題は、Safariが原則的に禁止している「サードパーティークッキーによるユーザーの行動履歴追跡」を、Safariの例外設定を利用することでGoogleが実行していたというもの。ユーザーは自身の行動を追跡されないようにするために対策をとりますが、GoogleはいわばSafariの「バックドア」を利用することでCookieによる追跡を可能にし、広告の表示に役立てていたとのこと。

グーグル、「Safari」のプライバシー設定を迂回 - CNET Japan
https://japan.cnet.com/article/35014250/

ユーザーの意図に反し、半ば強制的にトラッキングを実行するというのは決して褒められる行為ではありません。そこでYou Owe Usは「Googleは不法にユーザーデータを入手することでプライバシー権を侵害した」として、この件で影響を受けたイングランドとウェールズに住む540万人のiPhoneユーザーに替わって、複雑訴訟形態の仕組みを使って補償を求める訴えを起こしました。

仮に訴えが認められると、該当する時期にiPhoneを使っていたユーザーは500ポンド(約7万6000円)を受け取ることになる可能性がありますが、訴えが起こされたばかりの現段階では特にとるべき行動はないとのこと。実際に補償が受けられる段階になれば、該当する時期にiPhone端末やApple IDを持っていたことを示す資料を提出することが必要となるそうです。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
ネット時代を生き抜く術「ハッキングされないためにできること」まとめ - GIGAZINE

iPhoneアプリの中で「カメラへのアクセス権限」を持つものはユーザーを隠し撮り可能、とGoogleエンジニアが証明 - GIGAZINE

秘密裏に個人情報を収集していたとして、250以上のiOSアプリがApp Storeから削除される - GIGAZINE

400以上の有名サイトがユーザーの行動を完璧にトレースできる「セッション・リプレイ」スクリプトを使っている - GIGAZINE

in メモ,   モバイル,   ソフトウェア, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.