取材

スペースシャトル・エンデバーを間近で見られる宇宙ファン垂涎の科学博物館「カリフォルニア・サイエンス・センター」に行ってみました


アメリカ・ロサンゼルスにある「California Science Center(カリフォルニア・サイエンス・センター)」では、2012年からスペースシャトルのオービタ「Endeavour(エンデバー)」の展示が行われています。エンデバーを間近に見られるとのことなので、アメリカの宇宙開発の歴史の一部を体感してきました。

Space Shuttle Endeavour | California Science Center
https://californiasciencecenter.org/exhibits/air-space/space-shuttle-endeavour

エンデバーが展示されているカリフォルニア・サイエンス・センターは、Metrotrail・Expo Lineの「Expo Park」駅前にあります。ダウンタウンの中心地にある「7th Street」駅から電車(メトロ)でおよそ20分の距離です。


メトロを下車して線路をまたぎ、駅の西側にある通りを渡ると……


噴水の見える公園「Expo Park」が見えます。


噴水の奥の青い屋根の建物がサイエンス・センター。


近づくと、巨大な戦闘機が見えてきました。


サイエンス・センターの建物は、装飾が施された重厚なデザインです。


中に入ってホールを歩くと……


建物内にも戦闘機。


手前が「Northrop T-38 Talon」で奥が「F-20 Tigershark


パイロットの模型が搭乗していました。


チケットカウンター前の階段を上ると、サイエンス・センター。


サイエンス・センターへの入場は無料です。


エスカレーターを上って2階には、「1902 Wright Glider」などの展示がありますが、目指すはエンデバー。左方向に進みます。


「Ecosystems」という展示館に入館。


エンデバーのコーナーがありました。


中にはエンデバーSTS-134の最終フライトで使用されたミシュラン製の本物のタイヤが展示されています。このタイヤは触ってOKとのこと。


エンデバーの外部燃料タンクのノーズコーン。


さらにスペースシャトルの設計図や……


燃料電池が展示されています。燃料電池の副生成物として生まれる水を飲料水に使っていたとのこと。


これはスペースシャトルのトイレ。


「Rocketdyne Operations Support Center(管制室)」を再現するコーナーもあり。


エンデバーの機内設備の展示だけでも、すでにお腹がいっぱいになりつつありますが、実機を求めて先に進みます。進路先には「Extreme Zone」というコーナーがありますが、1階にはエンデバーの巨大な旗が見えています。


ということで、Extreme Zoneをスキップして階段を下ります。


1階フロア先の裏庭に近づくと……


エンデバーの展示館入り口。なお、エンデバー展示館へは2ドル(約230円)の入館料が必要という情報がありましたが、この日は特にチケットを求められることなく無料で入場できました。


裏庭へ続く通路の先の扉を開くと……


ついにエンデバーと対面。とにかくデカイ……。35mm換算で28mmのレンズでは、とうていシャトル全体を納めることはできないほど巨大です。


柔らかなカーブを描くノーズ。


コクピットの窓


機体側面


全長37メートル、100トンを超えるエンデバーの巨体を支える支持棒も巨大。


宇宙から帰還したエンデバーの外装は、大気圏突入で生じた「塗装の剝げ」や「焼け」が、あちらこちらに確認できます。


主翼も圧倒されるサイズ。


垂直尾翼と3基のメイン・エンジンがど迫力の機体後方。


メイン・エンジンとは別に、小さなエンジンは軌道での操縦用だとのこと。


痛々しい焼けは、25回も宇宙から帰還した証であり勲章のようなもの。


巨大なエンデバーの下を、くぐることができます。


機体底面には、細かく張り合わされたセラミックタイルのパッチ。想像以上に距離が近く、手が届きそうな錯覚するほど。航空・宇宙ファンにはたまらない光景が広がります。


あまりにも巨大なエンデバー全体を納めるには、GoProなどの広角カメラや魚眼レンズが必要でした。


なお、エンデバーの前方にはちょっとしたグッズ売り場もあるのでお土産を購入できます。


エンデバー展示館の中には、メインエンジンや……


実験や貨物の運搬スペース「SPACEHAB」などが展示されていました。


エンデバー展示館の側面には、スペースシャトル計画を支えた、すべてのミッションがパネルで説明されています。


初フライトは1981年のコロンビア号


展示されているエンデバー号の最終フライトのパネル。


もちろん、チャレンジャー号やコロンビア号のいたましい事故もスペースシャトルの歴史の一部です。


スペースシャトル・エンデバーが展示されたカリフォルニア・サイエンス・センターには、スペースシャトルや戦闘機だけでなく、科学に関するさまざまな展示が行われており、科学を体感できる空間として、老若男女を問わずオススメできる施設でした。

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in 取材,   ハードウェア,   乗り物,   サイエンス, Posted by darkhorse_log

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