取材

無料でレッドブル創始者の航空機・レースカーコレクションを堪能できる「Hangar-7」に行ってきました


わずか20年でエナジードリンクの代名詞として確固たるブランドを確立し世界中に知られる存在となったレッドブル。そのレッドブルの創業者にして、今や世界屈指の航空機・レーシングカーコレクターのディートリッヒ・マテシッツ氏が、オーストリアのザルツブルク空港に併設する形で所有し、無料で一般公開しているコレクション展示場が「Hangar-7(ハンガー7)」です。モーツァルトの生家・ホーエンザルツブルク城に並ぶオーストリア・ザルツブルクの観光名所となりつつあるハンガー7はこんな感じの圧倒的空間でした。

Aircraft museum, Restaurant Ikarus, Bars, Art, Exhibitions - Hangar-7
http://www.hangar-7.com/en/


ザルツブルク空港から徒歩15分の距離にガラス張りの建物が登場。


中には人の姿と旅客機が確認できます。


この巨大なガラスの建造物がハンガー7。この現代美術館のような建物が無料で一般公開されています。


建物入り口にはペガサスのオブジェ。


建物の中に入ると夢の様な空間。レッドブル・コレクションの数々が登場します。


これは2002年シーズンを闘ったインディカー。


2001年のF1マシン、ザウバー・C20


1998年のザウバー・C17Bジョニー・ハーバートのマシン。


ミカ・サロザウバー・C19


同じくザウバー・C19でこちらはジャン・アレジのマシン。


フロントノーズ先端に傷。実際にレースで使用されたマシンであることがよくわかります。


これはF1マシン・レッドブル・RB3の2007年イギリスGP用のスペシャルバージョン。


脊髄損傷治療の研究をする団体への募金活動「フェイシーズ・フォー・チャリティ」への寄付賛同者の写真をマシンにプリントしたものです。


F1マシンの横で圧倒的な存在感を放つのがB-25 ミッチェル


全長16.3メートル×全高5メートルで両翼は20.6メートル。


重さ11.8トンでパイロット2名を含む8人乗り。


こんな感じで翼の下にプロペラ機が収まってしまいます。


コックピット。


前方には交代要員パイロットの待機スペース。しかし、この場所のシートで待機するのは酷な気が……。


ジュラルミンを磨き上げた機体の美しさは格別。実は、この機体は前日開催されたRed Bull Air Race 2014シュリールベルク大会の決勝レース直前に会場上空を飛行していたもの。24時間経たないうちにザルツブルクのハンガー7に帰還し、いつも通り展示されているというわけです。


後方はこんな感じ


星条旗


F4U コルセア。朝鮮戦争で実戦投入された戦闘機です。


翼をたたんでいます。この機体は1時間飛行するために40時間のメンテナンスが必要とのこと。なお、この機体も前日のエアレース決勝でデモンストレーション飛行を見せていました。


P38 Lightning。この機体もエアレース決勝に登場。どうやら昨日のハンガー7は主役級戦闘機が出払っていた模様。


アルファジェット


2座のアルファジェットは練習機としても用いられていました。


レッドブル・エアレース機。


よく見ると翼の先端にはアンテナのようなもの。これは飛行機の傾き具合を判断する目安となる棒。


アメリカ・ニューヨークの象徴であるイエローキャブ。


AH-1 コブラ


コクピットはこんな感じ。


巨大な攻撃用ヘリはブラックのレッドブル仕様。


エクストラ300L


2007年のNASCAR(ナスカー)を闘ったトヨタ・カムリ。パワーは800馬力。


Cessna C337 Push Pullはレッドブル仕様の"Push Bull"


メッサーシュミット ベルコウブローム。


レッドブル・レーシングと共有デザインのトロ・ロッソ STR3。デザインは空力の鬼才エイドリアン・ニューウェイ


トロ・ロッソ STR5


ゲーム・グランツーリスモに登場するレッドブル・X2010も展示されていました。


流れるようなコクピットのラインは戦闘機のよう。


ヘッドライトは埋め込み。


レッドブル・X2010をデザインしたのはニューウェイ。


「空力の鬼才」が一切の制約なくデザインするとこうなります。


F1ではブラバム・BT46Bで速すぎるため速攻で禁止されたファン・カーですが、制約がなければ当然採用。


マシン横にはレーシングシミュレーターもありました。


館内にはこんな感じの「巨大スマホ」の案内掲示板があります。


とにかく圧倒的なコレクションの数々に驚かされる事は確実。ハンガー7は航空ファン・F1ファンにはたまらない夢の空間となっていました。


◆番外編
ガラス張りのハンガー7。


カメラもバッチリ。


なんとこのガラス1枚1枚はすべて形が異なるワンオフもの。


頂点部にあるこの空間は地上14メールにあるバー「Three sixty Bar」。夜には幻想的なライトの中でカクテルを楽しむことができるとのこと。


グッズ販売もあり。


愛犬を連れている人もいました。


お腹いっぱいになること間違いなしの圧倒的コレクションに疲れた場合はゆったりした休憩スペースでくつろぐのもOK。


ハンガー7の2階から4階に上ってみます。


ハンガー7では食事やコーヒーを楽しむスペースもあり。


お寿司をつまみながら……


こんな光景を楽しめるというわけです。


ハンガー7はオーストリア・ザルツブルクに来た場合にぜひとも訪れる価値のあるスポットとなっていました。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
ド迫力の空の闘いを堪能できる「レッドブル・エアレース2014」最終戦決勝レースまる分かりレポート - GIGAZINE

「空のF1」と呼ばれるRed Bull Air Race 2014最終戦の予選はこんな感じ - GIGAZINE

「空のF1」と呼ばれる「Red Bull Air Race」最終戦が開幕、室屋義秀選手に話を聞いてきました - GIGAZINE

in 取材,   乗り物,   デザイン, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.