無人で休むことなく黙々と軍事作戦を遂行できる海軍の全自動船をロールス・ロイスが開発中


無人で運航できる船を開発するロールス・ロイスが、海軍御用達の全自動軍事船の計画を明らかにしました。無人で黙々と任務を遂行する全自動軍事船の役割はこんな感じです。

Rolls-Royce reveals plans for autonomous Naval vessel – Rolls-Royce
https://www.rolls-royce.com/media/press-releases/yr-2017/12-09-2017-rr-reveals-plans-for-autonomous-naval-vessel.aspx

Sea change in shipping – Rolls-Royce
https://www.rolls-royce.com/products-and-services/marine/discover/2017/naval-ship-intelligence.aspx

ロールス・ロイスは早くから無人で貨物を運搬する自動運転船の開発を行ってきました。

無人で貨物を運搬する「ドローン輸送船」をロールス・ロイスが開発中 - GIGAZINE


これまでの自動運転船が主に貨物やドローンの運搬を目的としていた商用船だったのに対して、今回発表されたのは軍事船。海軍が軍事作戦を行うための船です。

ロールス・ロイスによると、全自動軍事船は全長が60メートル、重量は700トンの大型船。最高速度は25ノット(約46km/h)以上、航続距離は3500海里(約6500キロメートル)で100日以上の連続航海が可能になっています。動力源としてはディーゼルエンジンの搭載が予定されており、1.5MWと4MWの電力を供給するためのMTU4000シリーズ発電機も搭載するとのこと。設計上の自由度の高さから、ディーゼルエンジンはガスタービンに置き換えることも可能で、船上には3000kWhのエネルギーを蓄える太陽光パネルを装備して発電します。


海軍が運用する全自動運転船は、防衛のための巡視や監視を行ったり、潜水艦などの敵艦を検出・追跡したり、軍事用ドローンを発着させるベースとして利用したり、有人船の護衛を務めたりという役割が期待されています。


この全自動軍事船は、乗組員がほとんど不要で無人運行が可能なため、従来の大型船に不可欠だった乗組員が居住するコンパートメントが不要になるため、船の設計自体が根本的に変わるとのこと。乗組員を減らすことで人件費を削減できるだけでなく、24時間休むことなく連続で安定的な任務が可能になると期待されています。


ロールス・ロイスは、今後10年間に中・大型の無人船プラットフォームが開発され、海軍で導入されれば有人船と無人船による艦隊運用の概念が発展するだろうと述べています。

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