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風力発電は数ある発電技術の中でも低コストの部類になってきている

by Allan Der

風力発電はクリーンエネルギーを利用した発電技術であること、エネルギー源である「風」は無限であることという特色があり、太陽光発電・太陽熱発電・地熱発電といった「新エネルギー発電の中では低コストな部類」と言われてきましたが、タービンの巨大化などによって、今や天然ガスを用いた火力発電所よりも低コストな発電技術となっていることがわかりました。

Wind Energy Is One of the Cheapest Sources of Electricity, and It's Getting Cheaper - Scientific American Blog Network
https://blogs.scientificamerican.com/plugged-in/wind-energy-is-one-of-the-cheapest-sources-of-electricity-and-its-getting-cheaper/


2016 Wind Technologies Market Report | Department of Energy
https://energy.gov/eere/wind/downloads/2016-wind-technologies-market-report

アメリカのエネルギー省が発表した数字によると、1kWh(キロワット時)に対して支払う電気料金は約12セント(約13円)。電気料金の内訳は「発電費用」「送電費用」「電力事業運営費」で、実際の発電費用は1kWhで2セント(約2円)から4セント(約4円)ほどです。


つまり、発電費用をここまで抑えることができれば十分に低コストだと呼べるわけですが、現在の風力発電の発電費用は1MWhで20セント(約22円)、1kWhで2セント(約2円)という水準まで下がっているとのこと。風力発電には税控除による補助が行われているので、控除分を抜いて均等化発電原価(LCOE)で考えると1MWhで50ドル(約5480円)まで上がりますが、複合サイクル天然ガス火力発電所でもLCOEは1MWhで54ドル(約5900円)ほどなので、風力発電は天然ガス火力発電所と戦えるところまで来ているといえます。

この結果には風力発電用のタービンの改良が貢献しており、特に2016年に建設された風力タービンはローター直径が平均して108mで、過去5年の平均より13%巨大化し、発電能力も過去5年平均の11%増になっています。なお、2016年のアメリカの風力発電量は累計で82ギガワットを超えていて、アイオワ州とサウスダコタ州では発電量の30%以上が風力発電によるものだったとのこと。

エネルギー省のRobert Fares氏は、再生可能エネルギーが「代替エネルギー」という位置付けから「アメリカの主要な電力供給源」へ変わっていくだろうと展望しています。

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in メモ, Posted by logc_nt

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