極小サイズでディープニューラルネットワークを単独処理できる専用チップ「Myriad X」をIntelが発表


Intelがニューラルネットワークの処理に特化した専用プロセッサ「Myriad X」を発表しました。従来チップ比で10倍のニューラルネットワーク処理が可能なMyriad Xは、ロボットや自律飛行ドローンなどへの活用が期待されます。

Intel Unveils Neural Compute Engine in Movidius Myriad X VPU to Unleash AI at the Edge | Intel Newsroom
https://newsroom.intel.com/news/intel-unveils-neural-compute-engine-movidius-myriad-x-vpu-unleash-ai-edge/

Intel Unleashes Myriad X Vision Processing Unit With Neural Compute Engine And AI Capabilities
https://www.forbes.com/sites/marcochiappetta/2017/08/28/intel-unleashes-myriad-x-vision-processing-unit-with-neural-compute-engine-and-ai-capabilities/

Myriad Xは、「vision processing unit(VPN)」と名付けられたプロセッサで、映像処理に限らずニューラルネットワークを取り扱うために設計されたもの。8.7mm×8.5mmサイズの極小チップで、Intel傘下のMovidiusが開発を行いました。


Movidiusのレミ・エルオウゼーン副社長は、「コンピューティング環境はディープラーニングの利用が標準条件になりつつあります。人間のような視覚処理ができる端末を可能にすることは、コンピューティングの次なる飛躍を意味します」と述べており、ますます需要が広がるディープラーニング処理を、クラウドベースではなく端末内で処理できるようなSoCのMyriad Xが求められているとしています。


Myriad X内のCPUやメモリの配置は以下のムービーで確認可能。

Myriad™ X: Chip Anatomy - YouTube


Myriad Xはディープラーニング処理を行うために開発された世界初のSoCだとのこと。Myriad Xが搭載する16個のSHAVE(ストリーミング・ハイブリッド・アーキテクチャ・ベクタエンジン)プロセッサはプログラム可能な128ビットVLIWベクタユニットで構成されます。DNNの推論性能は1TOPSで、高速かつ低電力でディープニューラルネットワークを実行できます。

また、拡張映像アクセラレータと400GB/sの内部帯域幅をもつオンチップメモリアーキテクチャを採用することで、外部とのデータ転送回数を減らしてレイテンシを最小限に抑えるとともに消費電力も抑制しています。複数の画像・映像をパイプラインで同時に実行可能で、16個のMIPIレーンを使って最大8個のHD解像度RGBカメラを接続し、毎秒7億画素の信号処理スループットを実現。新ハードウェアエンコーダはH.265/H.264で30fps、M/JPEGで60fpsの4K解像度をサポート。Myriad XにはUSB3.1とPIC-Express Gen3インターフェースも含まれています。


Myriad Xには、4GbitのLPDDR4を含む「MA2485」と内部メモリをもたない「MA2085」の2種類のバージョンが用意されるとのこと。Myriad Xは、ドローン、監視カメラ、ロボット、VR/AR端末などへの活用が期待されます。

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