Qualcommの「Snapdragon 450」で中・低価格帯スマートフォンでも性能が前世代比25%向上へ
上海で開催されているMobile World Congress Shanghai 2017で、Qualcommがモバイル端末向けの新たなSoC「Snapdragon 450」を発表しました。フラッグシップではなく中位のスマートフォン&タブレットに向けたもので、2017年末までに利用可能になる見通しです。
Qualcomm Snapdragon 450 Mobile Platform to Bring 14nm FinFET Process, Enhanced Dual-Camera Support and Fast LTE Connectivity to Mid-Range Smartphones and Tablets | Qualcomm
https://www.qualcomm.com/news/releases/2017/06/28/qualcomm-snapdragon-450-mobile-platform-bring-14nm-finfet-process-enhanced
Snapdragon 450には初めて14nm FinFET製造技術が用いられていて、各部で性能が大幅な向上することになります。
前世代のSnapdragon 435と比較すると、オクタコアのARM Cortex A53プロセッサによって計算能力が25%向上、Qualcomm Adreno 506 GPUのおかげでグラフィック性能も25%向上しています。
同様に、バッテリー寿命もSnapdragon 435と比べて最大4時間伸び、ゲーム時の消費電力は最大で30%ダウン。急速充電技術「Quick Charge 3.0」に対応しているので、バッテリーを空の状態から80%まで充電するのに約35分で済みます。
カメラの面では13メガピクセルのデュアルカメラ、21メガピクセルのシングルカメラに対応。Snapdragon 400シリーズでは初めてリアルタイムぼけ効果(Live Bokeh)をサポートし、1080p/60fpsの動画撮影・再生・スローモーション撮影にも対応。
Snapdragon 450を搭載した製品は、2017年のうちには市場に出てくるものと考えられています。
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