MicrosoftのHoloLens体験を大きく加速させる新型モーションコントローラーを使うとこうなる
Microsoftは現実世界にグラフィックを重ねて「複合現実(Mixed Reality)」を実現するHoloLensの開発者バージョンを2016年から提供していますが、このHoloLensの複合現実で直感的な操作を可能にする1対の新型モーションセンサーコントローラーが開催中の開発者会議「Build 2017」で発表されました。
Tools for Traveling Through a New Reality - YouTube
空中に浮かぶヘッドセットに近寄る女性。
ヘッドセットの中には3Dグラフィックの世界が広がっています。
空から振ってきたのは、HTC Viveのハンドコントローラーっぽい1対のコントローラー。
女性がコントローラーを手に取ると、コントローラーのリングから曲線を描くビームが飛び出しました。
これはVRゲームでも見られる通称「移動ビーム」で、ポインターを合わせた位置へ瞬時に移動できるというものです。
空中に緑色に光る物体が浮かんでいます。
コントローラーのリングの中に吸い込まれていき……
さまざまなペイントツールがずらり。
親指でグリグリするとツールが回転
親指でタップすると筆が選択されました。
コントローラーを動かした軌跡の通りに、筆が鮮やかな色を描いていきます。
つまりこの空間は広大な3Dキャンパス。どんなグラフィックを描くかは想像力次第です。
絵を描いていると、地面から青く輝くリングが飛んできました。
これを拾い上げ、両手のコントローラーで伸ばすと……
瞬く間に風情あるランタンに変化。
空中に浮かべると、まるでタイの夜空にランタンを浮かべるコムローイ祭のような雰囲気になりました。
なお、この新型コントローラーはリング部分に光学センサーが内蔵されており、ヘッドセットがコントローラーの位置をトラッキングします。
人さし指部分にはトリガーボタン。
HTC ViveのハンドコントローラーやPSVRのPS Moveと最も違う点は、手のひらのあたりに「グラブボタン」が存在すること。コントローラーをぎゅっと握るだけで、複合現実でも「握る」の動作を行うボタンと見られ、直感的な操作性を意識しているのがわかります。
親指部分にはグリグリできるスティックを配置。
その隣にはタッチパッドがあり、ペンツールをスライドして回転、タップして決定という動作を行っていたのはコレ。既存の類似製品に新しい機能を取り入れたわけではなく、「使いやすさ」を追求したようなコントローラーとなっているようです。なお、ムービーではVR(仮想現実)で操作していたようですが、このコントローラーは「WindowsのMR(複合現実)体験のカギとなるモーションコントローラー」と説明されており、HoloLensに対応するコントローラーと見られます。
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