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次期Android OS「Android O」の開発者プレビュー「DP1」リリース、改良点まとめ


次期Android OSのメジャーアップデート「Android O」の開発者プレビュー第1弾のDP1がリリースされました。Android Oでは、バッテリー使用の効率化、インタラクティブ(双方向)性の向上などが大きなテーマになってます。

Android O Developer Preview | Android Developers
https://developer.android.com/preview/index.html

O-MG, the Developer Preview of Android O is here! | Android Developers Blog
https://android-developers.googleblog.com/2017/03/first-preview-of-android-o.html

◆Background limits(バックグラウンド処理の制限)
Android 6.0や7.0以降、低電力モードDozeによってバッテリー消費を抑える試みが続けられていますが、Android Oではバックグラウンドでのアプリを停止して低消費電力を実現します。具体的には暗黙のブロードキャスト(インプリシット・ブロードキャスト)、バックグラウンドサービス、位置情報の取得の3つの領域で、バックグラウンドにまわったサービスを停止することで、バッテリー消費量を抑制し使用時間を延ばします。

Notification Channels(通知チャンネル)
Android Oでは通知コンテンツを「チャンネル」というカテゴリーに分類し、個別に整理できるようになります。


チャンネルごとにスヌーズ時間を変更したりブロックしたりとカスタマイズも可能です


Picture-in-Picture mode(ピクチャーインピクチャーモード)
Android 7.0ではAndroid TVで対応していたマルチウインド画面のピクチャーインピクチャー(PinP)モードが、Android Oではスマートフォン・タブレットでもサポートされます。

Autofill Framewor(自動入力フレームワーク)
IDやパスワードをキーボードでいちいち入力することなく自動入力するオートフィルフレームワークがサポートされます。従来のソフトウェアキーボードの他に、自動入力アプリを選択可能になり、メールアドレス、ユーザーネーム、パスワードなどを自動入力できます。オートフィルAPIがリリースされるので、自動入力サービスをアプリに実装可能になります。

Font resources in XML(XMLにフォント)
Android Oではフォントをリソースとして利用できる「Fonts in XML」がサポートされます。これによってバンドルのフォントを利用することなく、リソースのフォントをXMLから使えるようになります。開発者はTextView(左)でfontFamilyを指定すればOK。


Adaptive Icons(アダプティブアイコン)
端末ごとにアプリのランチャーアイコンの形状・デザインを変えられる「アダプティブアイコン」に対応します。ある端末では丸形のアイコン、別の端末では角が丸みを帯びた正方形アイコンなど、端末のデザインに応じてアイコンデザインも変更できるというわけです。以下の画像をクリックすると、アニメーションGIFが開きます。


アイコンは、複数の層で構成され、解像度は48×48dpから108×108dpに変更されています。


アニメーションにも対応。各種視聴覚効果も使えます。


◆Color management(カラーマネジメント)
Adobe RGB、Photo RGB、DCI-P3などのカラープロファイルに対応します。

Wi-Fi Aware
他の端末を発見する機能「Wi-Fi Aware」のAPIが実装されます。これによって、例えばあるサービスのWi-Fiエリアに入るとエリア内であることの通知を受けたり、ネットワーク接続を確立したり、ショートメッセージを受信したりできます。さらに、2つの端末が互いを発見したとき、アクセスポイント不要で双方向のWi-Fi対応ネットワーク接続を作成できるようになります。

Pinning shortcuts and widgets(ショートカット・ウィジェットのピン留め)
アプリの特定のタスクからスタートできるショートカットやウィジェットをピン留めできるようになります。


◆Keyboard navigation(キーボードナビゲーション)
ソフトウェアキーボードだけでなく、Chorme OSでのAndroidアプリ利用のためにハードウェアキーボードのサポートを充実させます。

◆DP1対応端末
記事作成時点でDP1をインストールできる端末は以下のGoogle端末に限られています。

・Nexus 5X(bullhead-opp1.170223.012-factory-338a95b1.zip)

・Nexus 6P(angler-opp1.170223.012-factory-caec5ca2.zip)

・Nexus Player(fugu-opp1.170223.012-factory-7a871bc0.zip)

・Pixel C(ryu-opp1.170223.013-factory-101e96d3.zip)

・Pixel(sailfish-opp1.170223.012-factory-164983f4.zip)

・Pixel XL(marlin-opp1.170223.012-factory-476ea53f.zip)

開発者プレビュー(DP1)が公開された「Android O」は、今後、ベータ版のDP2、最終APIと公式SDKの確定したDP3、最終テスト版のDP4を経て、2017年第3四半期(7月から9月)の正式リリースが予定されています。慣例からアルファベットの「O」から始まるスイーツがコードネームとして用いられることになりそうですが、現時点では「Oreo(オレオ)」が有力視されています。

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in モバイル,   ソフトウェア, Posted by darkhorse_log

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