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2016年10月版・ブラウザ性能ベンチマーク対決「Chrome対Firefox対Edge」の勝者は?


世界で最も広く使われているブラウザ「Google Chrome」と「Mozilla Firefox」、そして最新の「Microsoft Edge」を8種類のベンチマークソフトで対決させた結果を、テックメディアの「VentureBeat」が公開しています。

Browser benchmark battle October 2016: Chrome vs. Firefox vs. Edge | VentureBeat | Dev | by Emil Protalinski
http://venturebeat.com/2016/10/25/browser-benchmark-battle-october-2016-chrome-vs-firefox-vs-edge/view-all/

◆0:テスト環境
ベンチマーク比較を行うにあたり、VentureBeatは以下のスペックを持つ自作マシンを用意。HDDにはWindows 10 Pro (64ビット版)のインストール用に75GBのパーティションを切り、3つのブラウザをインストールした後にWindows Updateを複数回繰り返すことで、Windowsを完全に最新の状態にしてベンチマークを実施したとのこと。

CPU:Intel Core i5 4440プロセッサ (6MBキャッシュ、3.10 GHz)
メモリー:8GB DDR3 1600MHz RAM
ストレージ:500GB SATA HDD (7200 RPM)
GPU:Nvidia GeForce GTX 460
モニター:24インチ ワイドスクリーンLEDモニター (1920x1080ピクセル)

また、比較に使った各ブラウザのバージョンは次のとおり。

Chrome:54.0.2840.71
Firefox:49.0.2
Edge:38.14393.0.0

◆1:SunSpider → Edgeが勝利
1つめのテストは、JavaScriptの実効速度を測定するSunSpiderを使用。数値は低いほど性能が高いことを示しており、Edgeが108.3msで大きく他を引き離しています。このベンチマークソフトはすでに開発が終了しており、実は各ブラウザとも1年前より成績がわずかに悪化しているとのことですが、Edgeの圧勝であることには変わりありません。


◆1:Octane → Edgeが勝利
続いては、同じくJavaScriptの性能を計るGoogle製ベンチマークソフト「Octane 2.0」で計測。今度は値が高いほど性能が高いことを示しており、再びEdgeが33489ポイントで勝利して2連勝。1位Edge、2位Chrome(31839ポイント)、3位Firefox(30307ポイント)という傾向もSunSpiderの結果と同じです。


◆3:Kraken → Chromeが勝利
3つめもJavaScriptのベンチマークソフトで、こちらはMozilla製の「Kraken」。Mozilla製ということでFirefox有利かと思われましたが、最も小さい値を示したChrome(938.3ms)が勝利。1224.7msだったFirefoxは1160.5mだったEdgeにも抜かれて3位となっています。ちなみに、1年前のテストでも同じ順位を示していたとのことです。


◆4:JetStream → Edgeが勝利
続いてのテストもJavaScriptのベンチマークで、今度はApple製の「JetStream 1.1」を使用。結果は、最も高い値「219.33」を示したEdgeの勝利で、2位は184.39ポイントのChrome。Firefoxは154.91ポイントで、またもや3位という結果でここまで全てのテストで最下位をマーク。


◆5:Oort Online → Firefoxが勝利
今度はWebGLによるグラフィックの描画をテストする「OORT ONLINE」でベンチマーク比較。数値が高いほど性能が良いことを示し、今度はFirefoxが勝利。他を大きく離しているように見えますが、グラフの数値が抜粋されている点に注意。Firefoxは10000ポイントをたたき出し、これにChromeの9940ポイント、Edgeの9920ポイントが続いているので、見た目よりも僅差であることがわかります。


◆6:Peacekeeper → Firefoxが勝利
6つめのテストは、ブラウザ全般の性能を測定する「Peacekeeper」でテスト。高い数値ほど良い性能を示すテストで、ここではFirefoxが4655ポイントで勝利。僅差で4325ポイントのChromeが続き、Edgeは3091ポイントと大きく水をあけられています。


◆7:WebXPRT → Edgeが勝利
今度はHTML5とJavaScriptのベンチマークソフト「WebXPRT」での対決。数値が高いほど性能が良いことを示しており、Edgeが448ポイントで頭1つ飛び出して勝利。大きく離れて402ポイントのFirefox、そしてChromeが396ポイントと僅差で続きます。


◆8:HTML5Test → Chromeが勝利
最後はこちらもHTML5の性能を測定する「HTML5test」で勝負。数値が高いほど成績が良く、555ポイントが点数の上限となっています。ここでは、Chromeが499ポイントで1位。以下、462ポイントのFirefox、460ポイントのEdgeが続くという結果になりました。


◆結果
3つのブラウザを単純に1位の数で比較すると、Chromeが2回、Firefoxが2回、そしてEdgeが4回となっており、Edgeが最も1位が多かったブラウザだったことがわかりました。傾向としては、JavaScriptに関するテストではEdgeの優位性が見られましたが、Peacekeeperのベンチマークでは他よりも大きく成績を下げていたことがわかります。その他、ChromeはHTML5で高い能力を示す傾向にあり、Firefoxは全体的に低調な様子が感じられました。

VentureBeatは総括として、「これら3つのブラウザのどれかを使っていれば間違いはないだろう」と記しています。

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in ソフトウェア, Posted by darkhorse_log

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