「アップデートしない理由が見当たらない」と評されたiOS 10で登場した主な新機能
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2016年9月14日未明から提供が開始されたiOS 10は、「iOSの歴史でも最も大きなアップデート」と称される大型アップデートとなっています。実際にインストールして使っている人も多いと思われるiOS 10についてArs Technicaは「アップデートしない理由が見当たらない」と評するほどメリットが多いとされているiOS 10の主な機能は以下の通りです。
iOS 10 reviewed: There’s no reason not to update | Ars Technica
http://arstechnica.com/apple/2016/09/ios-10-reviewed-theres-no-reason-not-to-update/
◆1:iOS 10の互換性
iOSでは、A5/A5Xプロセッサに非対応となり、以下のモデルで使用することが可能です。2012年に登場した、A6プロセッサを搭載するiPhone 5/5cが最も古い対応モデルと言うことになりますが、両モデルでもパフォーマンスは十分に実用的であるというレビュー結果が出ています。
iOS 10が使える端末は、以下の通りとなっています。
・iPhone 5/5c、iPhone 5s、iPhone 6/6 Plus、iPhone 6s/6s Plus、iPhone SE、iPhone 7/7 Plus
・iPad Pro 12.9インチ、iPad Pro 9.7インチ
・iPad 第4世代、iPad Air、iPad Air 2、
・iPad mini 2、iPad mini 3、iPad mini 4
・iPod touch 第6世代
この変化は、ユーザーよりも開発者にとって大きな変化になるということ。対応から落ちたiPhone 4sとiPhone 5とではプロセッサ・GPU性能が2~3倍、RAM容量も2倍になっていることから、低スペックにあわせてプログラム設計を行う必要がなくなり、より自由度の高いアプリケーションの作成が可能になります。
◆2:「スライドでロック解除」が消滅し、ホーム画面をスワイプでカメラが起動
iPhoneを含むスマートフォンで当たり前のように使われていた画面スワイプによるロック解除「スライドでロック解除」がiOS 10では廃止され、替わりに「ホームボタンを押してロック解除」に変更されています。これにより、指をスライドさせるワンアクションがなくなって、ボタンを押すだけでロックを解除することが可能に。
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これまで「アンロック」のために使っていた右スワイプを行うと、通知やウィジェットが表示されるビューになります。
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逆に、ロック画面から左にスワイプすると、カメラが起動。これまでは画面の右下にあるカメラアイコンを上にスワイプする必要がありましたが、新しいUIだと指先の感覚だけでカメラを起動することができます。
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音楽を再生中にホームボタンを押してロックを解除すると、画面には再生中の曲名とアルバムジャケットが表示されました。
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なお、上記の動作はTouchIDがオンになっている時のもの。TouchIDがオフになっているときは、従来通りにパスコードを入力する画面が表示されることになります。
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ロック画面を下からスワイプすると……
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コントロールセンターが表示されます。iOS 10のコントロールセンターは2画面切り替え式となっており、従来と同様のアイコンが並ぶ画面と……
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スワイプで表示される、再生中の音楽が表示される画面との2つになっています。メディア情報画面が独立することで、本来の「コントロールパネル」がより使いやすくなったといえそう。
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さらに、家電とつながる機能「HomeKit」をセットアップしてある場合は、以下のように自宅内の照明をワンタップで操作できるボタンが表示されるようになっています。
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iPadのコントロールセンターはこんな感じで、スワイプしていくと隣のメニューに移動できます。
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コントロールセンターの下部に表示されているLEDライト、タイマー、電卓、カメラの4機能は、3D Touchで各機能を直接呼び出すことが可能。このようにコントロールセンターを表示させ……
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アイコンを3D Touchするとメニューが表示されます。LEDライトの場合は明かりの強さを「明るい」「普通」「暗い」の3段階で変化させることができます。
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タイマーは、ワンタッチで「1時間」「20分」「5分」「1分」のタイマーを作動させることが可能。
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電卓は、直近に計算した結果をコピーできます。
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カメラは「写真」「スローモーション」「ビデオ」「セルフィー」の4種類の撮影方法に直接アクセスすることが可能です。
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画面を上からスワイプすると……
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通知画面が表示されます。この画面も2画面を切り替えることが可能で、SNSやメール、アプリなどからの通知画面と……
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画面をスワイプして、アプリのウィジェットや「NEWS」の通知を表示させる画面の2種類を切り替えることができます。
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画面左上に表示される「戻る」アイコンは、「<」のアイコンとアプリ名、そして従来は隠れてしまっていた電波のアンテナと、「4G」あるいはWi-Fiの接続先を示すアイコンが表示されるように変更されています。
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◆3:設定画面
設定画面でも、iOS 10での新機能を確認することができます。[設定]→[画面表示と明るさ]の中にある「手前に傾けてスリープ解除」という項目は、端末を持ち上げて画面を見る角度に傾けたときに自動でスリープを解除する機能をオンにする項目。これをオンにしておくと、iPhoneを手にとってホームボタンを押そうとすると、先回りして画面がスリープから復帰するという機能が使えるようになります。なお、この項目と機能はiPhone 7/7 Plus、Phone 6s/6s Plus、iPhone SEで使用が可能となっています。
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◆4:「メッセージ」アプリ
純正でインストールされているアプリの中でも、「メッセージ」アプリが最も強化されたアプリと言うことができそう。相手から送られてきたメッセージを長押しすると、このようなリアクションのアイコンが表示されます。
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アイコンをタップすると、メッセージにリアクションの内容が表示され、相手の画面にも同じアイコンが表示されました。いわば、LINEなどの「スタンプ」と同じようなコミュニケーションが「メッセージ」アプリでも行えるようになっています。
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メッセージ入力画面の左にあるハートマークのアイコンをタップすると……
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指で描いたスケッチや「ファイアボール」「キス」「ハートビート」などプリセットのモーションアニメを送信できる「Digital Touch」機能を利用可能。
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黒い背景に赤いラインでハートの模様が浮かび上がる、このようなモーションアニメを送信したり……
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手書きのイラストを送ることが可能。相手の画面には、実際に自分が線を描いたスピードや強さがそのまま再現されるようになっています。
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また、メッセージ本文を書き込み、送信アイコンを3D Touchか長押しすると、「スラム」「ラウド」「ジェントル」「見えないインク」の4種類のエフェクトが表示され、これらの効果がついたメッセージを送信することが可能になります。
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例えば、「スラム」で送信してみると……
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相手の画面には、以下のように吹き出しが「ぐいっ」と動くアニメーションが再生され、動きのあるメッセージをやりとりできるようになっていました。
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エフェクトは上記の吹き出しタイプだけでなく、以下のようなスクリーンタイプのものも用意されています。こんな感じで、風船エフェクトを付けてメッセージを送信すると……
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相手の画面にも、動く風船が表示されました。
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◆5:「ホーム」アプリ
新しく登場した「ホーム」アプリは、家の照明や鍵、サーモスタット(暖房器具)など、「HomeKit」に対応したアクセサリを操作できる機能を備えています。
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実際に使用している画面はこんな感じで、アクセサリごとの調整や、複数のアクセサリをひとまとめにした「Scenes(シーン設定)」なども使える模様。
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◆6:強化された「マップ」アプリ
iOS 10になってマップアプリが強化され、ルート検索機能やサードパーティー製アプリとの連携が強化されているとのこと。
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◆7:「時計」アプリの新機能「ベッドタイム」
従来から備わっていた「時計」アプリに、毎日の睡眠をサポートする新機能「ベッドタイム」が追加されています。
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このアプリは毎朝のアラーム機能に加え、毎日とりたい、またはとるべき睡眠時間を確保できるように、一定の時刻になったらアラームを鳴らして睡眠を促してくれるというもの。「ヘルスケア」と連動することで、毎日の睡眠を記録することもできるようになっています。
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