川の流れで発電してアウトドアでもスマホを充電できるポータブル発電機「Estream」
アウトドアの季節になると屋外でレジャーを楽しむことが増えますが、やはりそんなときに悩みのタネになりがちなのが電力の確保といえます。3枚のプロペラで川の流れを受けることで発電可能なポータブル発電機「Estream」は、水の流れさえあればどこでも発電が可能という、アウトドアに使えそうなアイテムです。
Estream: A portable water power generator fits into backpack by Enomad — Kickstarter
https://www.kickstarter.com/projects/hyerinster/estream-a-portable-water-power-generator-fits-into
Estreamがどのような製品なのかは、以下のムービーなどを見るとわかるようになっています。
もはや生活に欠かせなくなったスマートフォンの充電に必要な電源は5ボルト。かたや、パワーを食う電化製品は110ボルト程度の電源が必要になります。
つまり、スマートフォンの充電に必要な電力は5ワット程度で、電化製品が消費する数百ワットに比べると、はるかに小さいことがわかります。
それならば、「自分で必要な電力を生み出すことができたら?」として生みだされたのが……
水の流れで発電する「Estream」です。
Estreamは、ワイヤーを付けた状態で水中にドボンと投入すると、3枚のプロペラが回転して発電を開始。
流れる水があればほとんどの環境で発電が可能になるようです。
発電した電力は、Estream内部のリチウムイオンバッテリーに蓄えられます。充電後はモバイルバッテリーのように使うことが可能。
使い方は次のとおり。まず、本体の白いカバーを取り外し……
折りたたまれていたプロペラを広げます。
広げたら、水の流れでプロペラが閉じてしまわないように、しっかりとロック。
そして、本体後部にあるフックにワイヤーを取り付け、川に投入すると……
水の流れを受け、発電が行われるというわけです。
内蔵バッテリーは4.5時間でフル充電の状態になります。ちなみにバッテリーの容量は6500mAh。
Estreamからは、スマートフォンやGoProなどのアクションカメラ、そしてタブレットに電力を供給可能。
しかも、通常の2倍の速度とのこと。具体的には、USBポートから7.5ワットの電力を供給可能なので、ちょうどスマートフォンとタブレットの間ぐらいの供給能力ということになりそう。
また、白いカバーを使えば照明器具にも変身。
ランタンのような使い方から、SOS信号の発信にも使えるようになっているとのこと。
もちろん水中でも点灯可能。
カヤックの後ろに取り付けておいて、ずっと充電しておくことも可能。
一般的なリュックのサイドポケットに収まるサイズになっています。
このように、Estreamはキャンプや魚釣り、カヤックなどに役立つほか、風を受けて発電するということではないと思われますが、自転車に乗るときにも便利とのことです。
内部構造はこんな感じ。プロペラの回転で電力を生み、内部のリチウムイオンバッテリーを充電。
EstreamはクラウドファンディングサイトのKickstarterで出資を募集中。目標金額の8万ドル(約800万円)に対し、記事作成時点では約11万6000ドル(約1160万円)の出資が集まっています。
記事作成時点では、早期出資優待割引制度であるSuper Early Bird Specialプランの枠が残っており、180ドル(約1万8000円)の出資でEstreamを1個ゲットすることが可能。また、2個セットのFamily & Friends Specialは360ドル(約3万6000円)、5個セットのAdventure Specialが900ドル(約9万円)などとなっています。ちなみに、市販時の予定価格は250ドル(2万5000円)とのこと。
なお、日本への発送には、30ドル(約3000円)の送料が別途必要。出資の締め切りは日本時間で2016年9月12日(月)14時59分となっており、出荷時期は2017年1月以降の予定となっています。
Estream: A portable water power generator fits into backpack by Enomad — Kickstarter
https://www.kickstarter.com/projects/hyerinster/estream-a-portable-water-power-generator-fits-into
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