人間はどこまで鍛錬できるのかの可能性をまざまざと見せつけるリオ・パラリンピック公式ムービー「We’re The Superhumans」
近年、オリンピックに負けず劣らずの声援が送られる障害者によるスポーツの祭典であるパラリンピックが、2016年はブラジルのリオデジャネイロで開催されます。そのリオ・パラリンピック開催に向けて、圧倒的な迫力で障害者スポーツの激しさ、凄さが実感できる公式トレーラームービー「We're The Superhumans」が公開されています。
We're The Superhumans | Rio Paralympics 2016 Trailer - YouTube
ドラムが鳴り響きムービーがスタート。
両手がないドラマーは、なんと足でスティックを操りドラムを鳴らしています。
オーケストラはみな障害を抱えた人。
車いすのボーカルは終始、「Yes, I Can(私はできる)」というフレーズを口ずさみます。
このプロモーションムービーに登場するのはすべて、体に障害を抱える人たち。
片足が義足の陸上選手は……
見事な高跳びを見せました。
オフィスで働く女性。両手がなくてもなんのその。問題なく電話での応対をこなしています。
足で器用に丼を口に運ぶ女の子。
足で赤ちゃんをあやす女性。
両手がなくてもアーチェリーは可能。
足での操作で……
ドリフト走行だって可能。
義足の男女による見事なタップダンス。
リズミカルなピアノの伴奏も、両手に障害を持つ男性による演奏です。
ヘルメットを装着した車いすの男性は……
スタントマンさながらに、窓から飛び出しました。
次の瞬間にシーンが変わって、号砲が鳴り響くと……
トラックで陸上選手が一斉にスタート。
もちろん義足のランナーたち。ダイナミックな足運びで、ぐんぐんスピードにのっていきます。
全身をこれ以上ないほど使った、車いすフェンシング。
声援を送るかのようにギターを演奏する男性。
足で演奏する奏者も。
突然、男性が「シー」と静かにするような合図を送り、演奏がストップ。
ブラインドサッカーの選手たちは、鈴の音をたよりにボールを追いかけます。
障害者によるアマチュアスポーツの祭典のパラリンピック。
集結するのは極限まで体を鍛え上げた選手たち。
体力・技術だけでなく精神力をも磨き上げて、世界一の栄誉を競います。
足で飛行機を操縦するパイロットに……
足でセルフ式の給油機を操作する女性。鍛錬によって、ここまで人間の能力は高められるのだと感服させられます。
人間の限界に挑戦するアスリートの祭典であるパラリンピックは、近年、オリンピックに負けず劣らずの熱戦が繰り広げられます。
シーンは変わって「残念ながら不採用です」と面接のシーン。
落胆する男性。
そんな落ち込んだ気持ちを吹き飛ばすほどの「Yes, I can(俺はできる!)」と叫ぶ車いすバスケットボールの選手。
激しいぶつかり合い。苦境をものともしない精神力が伝わってきます。
「エベレストだってのぼれるはず」というかけ声の男性は……
手に障害を抱えても、ボルダリング(フリークライミング)を見事にこなします。
障害を抱えていても、総合格闘技や……
空手もアリ。
子どもたちには無限の可能性があるもの。
義足でサッカーを楽しんだり……
トランポリンをするのもOK。
義手を高々とかかげる男の子。
義足の女の子は、母親に飛びつきました。
クライマックスは、急なスロープを駆け下りる車いすの男性。
ぐんぐんとスピードを上げた状態で……
ジャンプ
多くの観客が見守る中で大ジャンプを成功させました。
「WE'RE THE SUPERHUMANS(私たちは超人)」というフレーズがぴったりの肉体の極限状態を見ることのできるリオ・パラリンピックは、リオ・オリンピック終了後の2016年9月7日から9月18日まで開催されます。
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