ハードウェア

片手で50アクションの使い分けを可能にするゲーミングマウス「The Z」


世界で初めて傾き・旋回といった動きを組み合わせることで、50以上のアクションを片手で行えるようになるゲーマー・デザイナー・ヘビーユーザー向けのゲーミングマウス「The Z」がKickstarterに登場しています。

The Z: The most advanced gaming mouse ever made. by Grant Odgers — Kickstarter
https://www.kickstarter.com/projects/granto/the-z

The Zがどのような機能を搭載したマウスなのかは、以下のムービーで解説されています。


The Zは世界で初めて「傾き」「旋回」などの動きに対応したゲーミングマウス。


The Zを持ち上げるようにして左右どちらかに角度を付けると、The Zは「傾き」の度合いを認識します。


例えばFPSゲームなら木の陰から顔を出すアクションに割り当てることで、左右にThe Zを傾けた度合いに沿って少しずつ顔を動かすという精密なアクションを可能にしてくれます。


レーシングゲームならThe Zを左右に傾けることでコーナリングが可能。


傾きを認識するパーツは簡単に着脱可能なので、傾きを認識させたくない場合は底面のパーツを引っぱって外しておけばOK。


続いて「旋回」の機能。円を描くようにThe Zを左右に旋回させると、FPSなら左右の視点移動のアクションに対応。ゲームコントローラーでいう「右アナログスティック」の動きを割り当てられるわけです。


これらの「傾き」「旋回」には通常のボタンと同様に好きなアクションを割り当てることができます。


また、The Zは持ち上げられると浮いていることを認識します。この動作には、航空機のゲームなどで使われるジョイスティックの「ピッチ軸」「ロール軸」「ヨー軸」を割り当てることができ、マウスを飛行機に見立てて動かせば、同様に飛行機を動かすことが可能。


クリックするボタンにも工夫が凝らされており、通常の右クリック・左クリックの手前に「Straight Finger Click(指まっすぐクリック)」というボタンが設けられています。


これは指をまっすぐにした状態で、指の第2関節あたりで押すことができるボタン。


通常の右クリック・左クリックを押す時は指が曲がるので、Straight Finger Clickを押してしまうことはありません。


とても使い分けがしやすいようで、左右のStraight Finger Clickにはよく使うアクションを割り当てるのがオススメとのこと。


また左右クリックの「付け根」にも1つずつ、「Fingertip Buttons(指先ボタン)」と呼ばれるボタンがあります。


これは通常の左右クリックを押す時よりさらに指を曲げることで、指先で押すことができるボタン。


指を伸ばせばいつもの右クリック・左クリックになります。


左右のクリックおよび左右のFingertip Buttonsの4つのボタンは、「ディープクリック」に対応。


ボタンを押す強さを段階的に認識でき、押す強さごとに異なるアクションを割り当てることができます。


例えばレーシングゲームならアクセルの強弱をボタン1つで行うことが可能。


FPSゲームなら、「軽くクリック」でスコープ、「中くらいのクリック」でズームイン、「強いクリック」で呼吸を止めるという3つのアクションを指1本で行えるようになります。


バトルアクションなら弱攻撃と強攻撃を使い分けられます。


通常のPC操作も割り当てられるため、例えば単語を選択した状態で、「普通にクリックでコピー」、「強くクリックでペースト」といった使い分けが可能。PCをよく使うヘビーユーザーやデザイナーは、使い方次第で作業をかなり効率化できそうです。


これらのボタンが正しく押せているかどうかは、「触覚フィードバック機能」で判別できるとのこと。


傾き・旋回・ディープクリックを組み合わせてアクションを組み合わせることができるため、「通常時の各クリック(10アクション)」「左右に傾けた時の各クリック(10アクションずつ)」「左右旋回時の各クリック(10アクションずつ)」で合計50ものアクションを割り当てることが可能になります。なお、以下の画像をクリックすると全50クリックを実際に押しているGIFアニメーションが開きます。


ウォークラフトのような使用アクションの多いボタンなら、「通常時はアクションバー1」、「右に傾けた時はアクションバー2」「左に旋回時はアクションバー5」という風に、大量のスキルを片手で発動できるのはかなり良さげ。


The Zは無線ではなく有線のゲーミングマウスですが、これはゲーム中のバッテリー切れや無線通信による遅延を考慮したため。一方で、ケーブルが邪魔にならないよう固定できるアルミキューブが付属します。


また、マウスを浮かせると側面のOLEDディスプレイにDPI値を表示でき、左クリックのさらに左のボタンでDPI値を200~12000まで変更可能です。


なお、The ZはKickstarterで出資を募集しており、「139ドル(約1万4000円)の早期出資プラン(1000人限定)」「149ドル(約1万5000円)の早期出資プラン(1500人限定)」「159ドル(約1万6000円)の出資プラン」に出資すると、「The Z×1、ケーブル用アルミキューブ×1、マウスパッド×1」を1セットゲット可能です。製品の発送は2016年12月ごろを予定しており、日本への発送には別途15ドル(約1500円)が必要です。出資の締め切りは2016年8月12日(金)の10時14分となっています。

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in ハードウェア,   動画,   ゲーム, Posted by darkhorse_log

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