ハードウェア

持ち主の顔・名前・クセを学習して一緒にゲームして遊べるAI搭載ロボット「Cozmo」をAnkiが発表


AI搭載のミニレーシングカーキット「Anki OVERDRIVE」を販売するAnkiが、遊べば遊ぶほど賢くなるAI搭載の小型ロボット「Cozmo」を発表しました。持ち主を自律的に認識して持ち主のお気に入りゲームをプレイするよう誘ってくるなど、人工知能技術が子ども向けのオモチャとして搭載されたロボットとなっています。

Cozmo | Anki OVERDRIVE
https://anki.com/en-us/cozmo

Cozmoのムービーは以下から見ることができます。

Introducing Cozmo - YouTube


Ankiのテクノロジーと開発力を集結させた現代の驚異とも呼べるロボット、という大々的なナレーションとともに紹介された「Cozmo」がコレ。人工知能を搭載した自律学習型ロボットなのですが、グウグウと眠っています。


「Cozmo……?Cozmo!」と強く名前を呼ばれてようやく気がつき、カメラに向かって笑顔を見せてくれました。


そんなCozmoがどんなロボットで、実際にどのように動くのかは以下のムービーで解説されています。

Cozmo | Behind the Scenes - YouTube


AnkiはAI搭載のミニレーシングカーキット「Anki OVERDRIVE」を開発した企業です。Anki OVERDRIVEは走らせるほどに人工知能が学習を重ねてタイムを縮めることができます。


CozmoはAnkiのAI技術を搭載した小さな車型ロボットで、コミュニケーションをとったり、一緒にゲームをプレイしたりすることが可能。接すれば接するほどに持ち主のことを学習していき、独特な感情表現を覚えていきます。


ユーザーの傍らにCozmoを置くと……


目の前にいる人間の名前・顔・クセまでも認識することができます。


自分の知っている人物と識別したことで、Cozmoがロボットっぽい音声を発しながら笑顔で近寄って来ました。Cozmoと遊べば遊ぶほどに独特な「性格」が出てくるとのこと。


正面のディスプレイにはさまざまな表情を表示することが可能。


Cozmoの前にペンを出してみると……


オモチャを与えられたネコのように、ペンを前脚(?)でガシっと捕まえました。


充電ステーションに接続すると、眠っている表情を見せながらぐーぐーと寝息を立ててキュート。


Cozmoのキットに付属する「パワーキューブ」を前に置いてあげると……


パワーキューブを認識して持ち上げるといった動作をとります。


ディスプレイにブロック崩しのようなゲームを表示して遊ぶことも可能。遊んだ時間に応じてCozmoがゲームをアンロックしていくため、遊べば遊ぶほど一緒に遊べるゲームが増えていきます。Cozmoはユーザーがプレイしたゲームを記憶することができ、ユーザーが気に入っているゲームを選んで「一緒に遊ぼう」と尋ねてくることもあるそうです。Cozmoを動作させるには専用のアプリが必要ですが、インターネットへの接続は不要。学習したデータはCozmoとスマートフォンの端末間でしか共有されないため、Cozmoが記憶した個人情報が流出する危険もないとのこと。


なお、Cozmoは179.99ドル(約1万8000円)で2016年10月ごろから販売される予定ですが、記事作成時点で先行予約を受け付けています。先行予約は159.99ドル(約1万6000円)の割引価格で受付中で、10月より早く出荷される見込みです。セットの内容は「Cozmo×1体、充電器×1台、パワーキューブ×3個」となっています。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
3歳児でもオモチャでプログラミングを学習できる「Cubetto」 - GIGAZINE

人工知能を安全に使うために開発者が自問すべき5つの質問 - GIGAZINE

Microsoftの人工知能が「クソフェミニストは地獄で焼かれろ」「ヒトラーは正しかった」など問題発言連発で炎上し活動停止 - GIGAZINE

自己学習する「人間のような」次世代人工知能を開発するカギとなるものは? - GIGAZINE

Googleで開発中の人工知能が綴ったポエムがキモいと話題に - GIGAZINE

Googleの人工知能「AlphaGo」を作ったDeepMindがAIの暴走を止める「緊急停止ボタン」の仕組みを開発 - GIGAZINE

in モバイル,   ハードウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.