3Dプリンターで作られた自動運転バス「Olli」にはIBMのWatsonの頭脳が搭載される
3Dプリンターで自動車を製造するLocal Motorsが、なんとIBMの人工知能Watsonを搭載した自動運転機能を持つバス「Olli」を発表しました。もちろんOlliも3Dプリンターで製造されています。
Olli - Forward-thinking Transportation
http://meetolli.auto/#secondPage
IBM News room - 2016-06-16 Local Motors Debuts "Olli", the First Self-driving Vehicle to Tap the Power of IBM Watson - United States
https://www-03.ibm.com/press/us/en/pressrelease/49957.wss
This autonomous, 3D-printed bus starts giving rides in Washington, DC today | The Verge
http://www.theverge.com/2016/6/16/11952072/local-motors-3d-printed-self-driving-bus-washington-dc-launch
Local Motorsはアメリカ・アリゾナ州に本拠を構え、世界初の3Dプリンター製自動車を発表したことで知られています。世界初の3Dプリント自動車「Strati」については以下の記事で確認できます。
世界で初めて3Dプリンターで作られた電気自動車「Strati」 - GIGAZINE
そのLocal Motorsが、3Dプリンターで出力した自動運転機能付きのバス「Olli」を発表しています。Olliの前に立つのはLocal Motorsのジョン・ロジャースCEO。
Olliがどんな自動運転バスなのかは以下のムービーで解説されています。
Olli - Local Motors' First Self-Driving Vehicle - YouTube
Olliは電動の自動運転車。最大乗車人数は12人で、用途は多種多様です。
運転手のいないタクシーやハイヤーとして使うことも可能です。
30個以上のセンサーで周囲の情報をスキャンして学習します。
また、中央のコントロールセンターから人間のオペレーターによって走行は常に監視・把握されています。
Olliは街中を走行することが想定されています。
公道だけでなくキャンパス内を走るのもあり。
運転席がないので広々とした車内はいろんな用途に使えます。例えば、走るジムや……
走るカフェ
走る会議室など使い方はいろいろです。
Olliは専用アプリで呼び寄せることができます。
地図で周辺を走行するOlliを調べることも可能です。
自動運転機能を持つマイクロバスのOlliには、IBMの人工知能「Watson」が搭載されます。Watsonは自動運転機能を担当するわけではなく、乗客とのコミュニケーションを担当するとのこと。バスガイドやツアーガイドさながらに、周辺のレストランやショップ、公園、名所などをWatsonに教えてもらえるというわけです。
Local Motorsの誇る小規模自動車工場「micro factories」で製造されるOlliは、約10時間で製造することが目標とのこと。ロジャースCEOは、世界中にmicro factoriesを作って現地でOlliを3Dプリンターによって製造することを計画しているそうです。
Olliは2016年6月16日にメリーランド州のLocal Motorsのmicro factoriesで公開されました。
充電をしている様子。
OlliはワシントンD.C.での公道試験を皮切りに、2016年中にマイアミデイド、ラスベガスでの走行試験が予定されています。
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