オリンピックでVISAがかざすだけで買い物できるNFC内蔵「決済リング」を配布へ
クレジットカードのVISAが2016年に行なわれるリオデジャネイロオリンピックに向けて、NFC対応決済端末にかざすだけで決済を可能にするリング型デバイス「NFC Ring」を発表しました。オリンピック期間を快適に過ごせるよう、Team Visaの選手全員にNFC Ringが配布される予定です。
Press Release | Visa Corporate | Visa Inc.
http://pressreleases.visa.com/phoenix.zhtml?c=215693&p=irol-newsarticlePR
Visa Introduces NFC-Enabled Payment Ring for Team Visa Sponsored Athletes to Use at Rio 2016 Olympic Games | Business Wire
http://www.businesswire.com/news/home/20160602006259/en/
NFC Ring - Safe, Simple, Secure. || One Smart Ring, Unlimited Possibilities
http://nfcring.com/
NFC RingはVISAカードを紐付ける初のリング型決済デバイス。リングを着けて決済端末にタップするだけでNFCを通じて決済を行うことができるとのこと。NFC RingはMclear社が販売しているもので、NFC Ringを当てるだけでスマートフォンやタブレットをアンロックしたり、NFC Ringを通じてWi-Fiの情報や写真を送信したりできるデバイスです。
NFC Ringはバッテリー不要なので、充電する必要はありません。水深50メートルまでの耐水加工もされているため、例えば水泳の金メダリストであるメリッサ・フランクリン選手が、NFC Ringを着けたままプールへ練習に行くことも可能。2013年にKickstarterで出資を募集していたもので、NFC Ringの詳細については以下からも見ることができます。
かざすだけでいろいろなデータの送受信ができるNFC内蔵リング「NFC Ring」 - GIGAZINE
VISAが開発しているのは、Apple PayやAndroid Payなどのモバイル決済に使われているVisa Token Serviceの技術に対応した新型のNFC Ringとなっています。口座番号などの決済情報は特別なデジタルトークンに置き換えられるため、安全かつ簡単に決済可能です。
なお、NFC Ringが配布されるのはTeam Visaのオリンピック選手のみですが、VISAはリオデジャネイロオリンピックのオリンピック村やオリンピック・スーパーストアに対して、4000個のNFC対応POS端末を設置する予定。NFC Ringだけでなく、独自のモバイル決済システム「Visa Checkout」が使用可能になり、オリンピックのファンもスマートフォンを通じてモバイル決済ができる環境を整えるとのことです。
・関連記事
「eスポーツのオリンピック」が2016年8月にリオデジャネイロで開催決定 - GIGAZINE
2020年東京オリンピック招致でIOC委員へ巨額の賄賂らしき裏金の存在が暴露される、電通の名も - GIGAZINE
Windows 10搭載スマホはVISA・マスターカード・アメックスなどでNFC利用の決済が可能に - GIGAZINE
Googleがスマホで簡単決済可能な「Android Pay」をついにスタート、Apple Payのライバルに - GIGAZINE
Appleの新決済システム「Apple Pay」の仕組みがよくわかるまとめ&実際に使ってみたよムービー - GIGAZINE
・関連コンテンツ