メイクをする上で知っておきたい化粧品が体に及ぼす影響
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By Jonathan Tellier
化粧ひとつで女性の印象はガラリと変化します。大人の女性ともなれば、最低限の身だしなみということで毎日化粧を行っている、という人も少なくないはず。しかし、化粧品は人間の体にとって決して無害なものではないということはしっかり覚えておくべきことで、化粧品が人間の体にどのような影響を及ぼすのかを、科学系ムービーを多数公開しているAsapSCIENCEが「Is Makeup Bad For You?」というムービーで答えてくれています。
Is Makeup Bad For You? - YouTube
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歴史的に見ると、古代エジプト人は色を含む鉱物などを粉にして化粧用として使用していました。使用されていた鉱物というのは硫化鉛などです。
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しかし、中には神経毒など人間の体には有毒な物資が含まれるものも。これらを使用していた影響から、妊娠率の低下や学習能力の低下などが生じていたと思われます。
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その後、1891年にはクリームローションが誕生しますが、これには放射性物質のラジウムが含まれていました。
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それから100年以上が経過した現在、化粧品に使用される成分には天然由来のものなどが採用されるようになっています。また、アメリカ食品医薬品局(FDA)が400本のリップスティックの鉛含有量を調査したところ、鉛含有量は0.026ppmから7.19ppmであったそう。人体に有害な鉛ですが、「この数値ならば規制を設ける必要はない」とFDAが判断するくらいに、現代の化粧品は健康面にも気を配った成分が使用されています。
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そんな現代のリップスティックの成分構成は、油が47%、色素が36%、ろうが17%、その他が5%となっています。
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油にはひまし油が使用されており、これはトウゴマの種子から抽出する植物油の一種です。ひまし油から作られる有毒物質のリシンは化学兵器として使用されたこともありますが、トウゴマを熱することでリシンの有毒成分を無効化することが可能です。
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リップスティックに使用されている色素は合成染料で、これらは効率的に生産されています。例えば、口紅などで使用される赤色色素は、カメムシ目カイガラムシ上科の一部の昆虫をつぶして抽出されるコチニール色素を使用しており……
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青色色素にはフェロシアン化鉄が使用されています。このシアン化物は有毒物質で、少量で死に至るレベルの危険な物質です。しかし、フェロシアン化鉄では鉄とシアン化物がとても強力に結合しているため、有毒にはならないとのこと。
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続いて化粧品の使用期間については、「マスカラは開封して3か月が経過したら廃棄すべき」とAsapSCIENCE。
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これは有害な連鎖球菌や菌類が36.4%以上になるからだそう。コンタクトレンズについても、バクテリアの増加がレンズの摩滅にもつながるため注意が必要です。
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多くの化粧品に含まれる「パラベン」も、問題になる成分のひとつ。パラベンは防腐剤の一種として使用されるのですが、これはエストロゲンを模倣した擬似エストロゲン物質です。
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パラベンは細胞の増殖をひき起す遺伝子を刺激することでエストロゲン受容体を活性化させ、がん細胞の成長を促します。そういうわけで、多くの化粧品がパラベンフリーに移行しているそうです。
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