レビュー

耳をふさがずに音楽・通話が可能な骨伝導ワイヤレスヘッドホン「CODEO」を使ってみた


耳の穴に入れるイヤホンや、耳そのものを覆うヘッドホンとは異なり、頭の骨を直接振動させることで音を聴覚神経に直接届けることが可能なスピーカーが「骨伝導スピーカー」です。日本コンピュータ・ダイナミクス(NCD)株式会社が販売している通話も可能なワイヤレスヘッドホン「CODEO(コデオ)」は骨伝導の仕組みを取り入れた製品とのことだったので、実際にどんな具合に音を聞いたり通話ができるのか試してみました。

CODEO(コデオ)特設ページ | 耳をふさがない骨伝導ワイヤレスヘッドフォン
https://www.ecostation21.com/codeo/

◆本体フォトレビュー
CODEOが編集部に届きました。


CODEOには骨伝導スピーカーが使われており、Bluetooth 4.1+EDRでワイヤレス動作するデバイスです。気になる周波数特性は60~20.000Hzとのことで、「骨伝導スピーカーは低音中心の再生」という予想に反して高音が伸びていることがわかります。


パッケージの中にはCODEOとアクセサリー類、そして取扱説明書が入っています。


アクセサリーとして、キャリングケース、Micro-USBケーブル、調整ベルトが付属しています。


CODEO本体は、左右の骨伝導スピーカーをアームで連結した構造となっており、ちょうど後頭部に当たる部分にバッテリーやプロセッサなどが内蔵されています。


横から見るとこんな感じ。向かって右側の湾曲している部分を耳にかけて装着します。


右スピーカーのアップ。外側にあるボタンで、電話の着信とリダイヤル機能、また音楽の再生・一時停止の操作を行うことが可能。


左スピーカー部分には、曲の送り・戻しと音量操作を兼ねた小さなボタンを2つ搭載。


なお、特殊なネジで連結されている骨伝導スピーカー部分は、角度の調整が可能。特に工具は必要なく、指で簡単に角度を調節することが可能です。


本体下部には、エラストマー製のカバーを備えたMicro-USB端子が配置されています。


調整ベルトはこんな風に装着すればOK。後頭部の形にフィットして、不要な揺れを抑えてくれるようです。


本体の電源は「CODEO」のロゴの下にあるスイッチを長押しして投入します。電源投入時には女性の声で「Power, ON」と英語が再生されたので少しビックリ。


電源が入ると、新しい機器とのペアリング中を意味する青と赤の点滅に変わりました。この状態で今度はスマートフォン側のBluetooth設定を行います。


設定は非常に簡単。端末のBluetooth設定画面を開き、「CODEO」の文字を探し、表示されたらタップ。


するとペアリングが完了してCODEOを使えるようになりました。この時、再びCODEOが「Phone 1, Connected」と英語でアナウンスを行います。


◆CODEOを装着してみる
メーカーが推奨している装着方法は、取扱説明書にも記載されている以下のような状態。耳の前の頬骨の辺りに骨伝導パッドが当たるように調整します。

By NCD

後ろから見るとこんな感じに。本体は後頭部と首の中間点辺りに落ち着かせると違和感なく使えそうでした。


CODEOとメガネの両方を装着することもできますが、メガネとの相性によっては圧迫感を感じることもあるようです。


◆CODEOで音楽を聴いたり、通話してみた
CODEOをつけたまま数日過ごしながら音楽を聞いてみたり、電話やアプリで通話したりして試してみました。まず、音楽に関しては「そもそも音質を求めるものではない」という大前提で話しをする必要があるので、音の良さに関してはそれほど語るべきものはないといえます。CODEOの特徴がもっとも活きるのは周囲がうるさいような環境の場合で、耳からガヤガヤと騒音が聞こえるような環境でも、不思議に音楽がよく聞こえたのが印象的。少し大げさに言えば、「頭の中に直接音を送り込まれている」という少しサイバー的な表現になるのですが、しかしこれは骨伝導の仕組みをそのまま言葉にしたものであるので、あながち外れた感想というわけでもなさそう。

また、CODEOで音楽を聴く際には、音量を上げすぎないことにかなり気を遣った方がいいかもしれません。CODEOはその構造のためか、かなり音漏れをするので、電車の中など人が多く集まる場所での使用はできるだけ避けたほうが良さそうです。


音漏れの具合と、骨伝導方式の様子がよく分かりそうなのが以下のムービー。CODEOで音楽を再生しながら、骨伝導パッドをアコースティックギターに当てたり離したりするムービーなのですが、CODEOが触れるとギターが大きく響きだし、いかに音の振動が伝えられているのかがよく分かります。一方、ギターからCODEOを離しても音楽はうっすら聞こえています。これは、CODEOが音漏れするヘッドホンであるということの表れといえそう。

「CODEO」の骨伝導スピーカーをギターに当てると楽器全体が響く - YouTube

*イヤホンまたはヘッドホン環境推奨

通話機能に関しては、全く問題らしい問題は感じられず。歩きながらや車の運転中、自転車に乗りながら通話をしてみましたが、いずれもノイズにかき消されることなく相手の声が聞こえ、会話ができたのは非常に便利なアイテムと実感することができました。仲間と一緒に自転車ツーリングをするときに便利そうなので、これはぜひとも、CODEOを装着した状態でオートバイのヘルメットをかぶることが可能なタイプのCODEOが登場することを待ち望みたいところです。

CODEOはメーカーのサイトやAmazonなどで販売中で、価格はメーカーサイト、Amazonとも税込み1万2960円となっていました。

Amazon.co.jp: CODEO(コデオ) 骨伝導 ヘッドホン bluetooth ワイヤレス ハンズフリー: 家電・カメラ


また、実際のCODEOの音を試聴できるショールームもあるとのこと。記事作成時点では東京限定ですが、NCDのショールームなどで試してみることができるので、気になった人は足を運んでみても良さそうです。

CODEO視聴 B’s supply ヤフー店 - 通販 - Yahoo!ショッピング
http://store.shopping.yahoo.co.jp/ncd-style-b/trial.html

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in レビュー,   ハードウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

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