次期OS「Android N」の開発者プレビュー版公開、「マルチウィンドウ機能」や進化した「通知」はこんな感じ

Googleが次期Android OS「Android N」の開発者向けプレビュー版を公開しました。予定よりも早くリリースされたAndroid N開発者プレビュー1ですが、早くも高い完成度を見せているようです。

First Preview of Android N: Developer APIs & Tools | Android Developers Blog
http://android-developers.blogspot.jp/2016/03/first-preview-of-android-n-developer.html

Android N is already really fast and fluid, with some inevitable bugs | The Verge
http://www.theverge.com/2016/3/9/11187220/android-n-preview-photos-video-hands-on

公開された開発者プレビューは当然ながらベータ版。あくまでも開発者向けに公開される初期バージョンですが、プレビュー5まで改良を経たうえで最終版のリリース前には一般ユーザー向けにベータプログラムへの参加を募ってフィードバックを得てさらに完成度が高められる予定です。

ホーム画面はこんな感じ。ホーム画面の見た目はAndroid 6.0 Marshmallowとほとんど違いがなく、ドロワーアイコンも健在です。

Android Nの新機能として最も注目を集めているのが「マルチウィンドウ」機能。縦表示では画面を上下に分割して、複数のアプリを一挙に表示させてマルチタスクできるように進化しています。また、画面を分割しているウィンドウの境界をドラッグすることでウィンドウサイズを自由に変更可能です。

横表示ではウィンドウは左右に分割表示。縦・横の表示はスムーズに移行できます。

画面右側に複数のアプリを重ねるようにカード表示させて待機状態にしておいて、状況に応じて必要なウィンドウを素早く前面に出す、という操作も可能です。

Android Nでは通知機能も大幅に進化しています。画面上端をスワイプして現れる通知機能は、最上部にWi-Fiやバッテリー残量などのよく使う機能をアイコンでシンプルに表示し、各通知カードは情報量を増やしています。

なお、この通知カードから直接メールを返したり、ツイートを投稿することも可能。通知を確認した後ですぐにアクションを起こせます。

もちろんカードを下方向にさらに展開するとクイックランチャー画面に。なお、各ランチャーアイコンを長押しすると……

長押ししたアイコンに応じた「設定」画面のページが開くので、詳細な設定変更が可能です。

Android 6.0 Marshmallowで登場した省電力機能Dozeはさらに進化しているとのこと。

また、アプリのバックグラウンド通信を極力制限してデータ通信量をセーブする機能やスパムブロック機能も搭載しています。

The VergeがAndroid Nの開発者プレビュー版をNexus 6Pで使う様子をムービーで公開しています。初期のベータ版とは思えないほどスムーズに動く様子が確認できます。

Android N developer preview first look - YouTube

Android Nのアニメーションは開発者プレビュー版でさえAndroid 6.0 Marshmallowよりも滑らかとのこと。現時点でもひっかかりなどなく完成度は高めですが、2016年第3四半期の正式版リリースまでに、ブラッシュアップされ、さらなる新機能の追加が期待できそうです。

Android Nの開発者プレビュー版のシステムイメージは以下のページでダウンロード可能。対応端末は、Nexus 5X、Nexus 6、Nexus 6P、Nexus 9、Nexus Player、Pixel Cとなっています。

Test on an Android N Device | Android Developers
http://developer.android.com/preview/download.html

また、Android Nの開発者プレビュー版は、以下のページからAndroid Beta Programに参加登録することで、OTAアップデートを受ける事も可能です。OTAアップデートする場合でも端末内のデータはすべて消去される点にだけは注意が必要です。

Android Beta Program
https://www.google.com/android/beta?u=0